[2014_10_15_01]高浜原発再稼働審査、最終局面へ 安全対策に大きな課題なしと原子力規制庁(福井新聞2014年10月15日)
 
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高浜原発再稼働審査、最終局面へ 安全対策に大きな課題なしと原子力規制庁


 原子力規制委員会は14日、関西電力が再稼働を目指している高浜原発3、4号機福井県高浜町の審査会合を開き、積み残しとなっていた課題を確認した。終了後、事務局の原子力規制庁幹部は「大きな課題は残っていない」と述べ、"合格証"となる審査書の作成など、最終局面に入る見通しとなった。
 規制委が審査書の作成に入れば、九州電力川内1、2号機鹿児島県に続いて2例目となる。ただ再稼働には審査に合格した上で、地元同意などの手続きも必要でまだ時間がかかりそうだ。
 この日の審査会合では、関電が夜間や休日の待機要員の増員や、地震・津波で原発内の道路が通行できなくなった場合の移動経路の確保策などを説明した。規制委側からは待機要員の役割や、復旧時間について詳しく説明を求める意見が出たが、大幅な見直しを求める意見は出なかった。 規制庁幹部は「まだ整理すべき点は残っているが、さらに審査会合が必要かどうかは関電からの説明を受けて検討したい」としている。
 関電は昨年7月、大飯3、4号機福井県と高浜3、4号機の審査を申請。大飯3、4号機は規制委の指摘を受けて想定する地震を厳しくしたため審査は長期化している。高浜3、4号機は地震と津波の想定について9月までに規制委の了承を得ていた。
 関電は今後、これまでの審査で指摘を受けた内容を反映させた補正書を提出する必要がある。規制委はこの内容を基に審査書を作成する。

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