[2014_10_12_03]もんじゅ 監視カメラ故障を放置(NHK2014年10月12日)
 
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もんじゅ 監視カメラ故障を放置

 福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」に設置された監視カメラ180基のうち、およそ3分の1が故障していたことが、原子力規制庁の保安検査で分かりました。日本原子力研究開発機構は「故障のことは知っていたが、カメラはすでに製造が終了していて交換できなかった」としています。
 高速増殖炉「もんじゅ」は大量の機器の点検漏れが相次いで見つかり、去年5月、原子力規制委員会は「もんじゅ」を管理する日本原子力研究開発機構に対し、事実上の運転禁止命令を出しています。
 原子力規制庁は3か月ごとに保安検査を行っていますが、先月の検査でもんじゅの原子炉補助建屋にある監視カメラ180基のうち、およそ3分の1が故障していたことが分かりました。
 監視カメラは、平成7年のナトリウム漏れ事故がきっかけで冷却用の液体ナトリウムが流れる配管周辺に設置され、平成19年に運用が始まりました。しかし、このうち50基余りが故障し映像が映らなかったり、左右に動かなかったりしていて、なかには故障から1年半以上放置されていたものもあったということです。
 原子力機構は「故障のことは知っていたが、カメラはすでに製造が終了していて交換できなかった。来月中にも交換したい」としています。

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