[2014_03_08_01]高水位示す警報も 移送ポンプ止めず 福島第1汚染水(東奥日報2014年3月8日)
 
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 東京電力は7日、福島第1原発の汚染水を保管する地上タンクで、水位が高くなったことを示す警報が鳴ったのに、汚染水の移送ポンプを止めないミスがあったと発表した。
 2月に地上タンクから100トンの汚染水が漏れたトラブルを受けて、警報が成った場合は汚染水の移送ポンプを止めた上で、現場を確認するようマニュアルを見直したばかりだが、徹底されていなかった。警報は機器の誤作動と見られ、水位の異常や汚染漏れはなかった。
 東電によると、7日午前6時半ごろ、「H4東」と呼ぼれるエリアのタンク1基で水位が高いことを示す警報が嶋った。現場の作業員は、別のタンクエリアに汚染水を移送中だったポンプを止めずに現場を調べていた。
 東電は「警報が短時間で止まったため、現場確認を先にしてしまった。手順通り対応するようあらためて周知した」としている。
 東電は7日、2月の点検時に誤って故障させた第1原発2号機の圧力容器底部の温度計を、約3カ月かけて交換する方針も明らかにした。
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