[2014_02_14_02]中部電 浜岡審査きょう申請 静岡知事「再稼働と別問題」(東京新聞2014年2月14日)
 
参照元
中部電 浜岡審査きょう申請 静岡知事「再稼働と別問題」

 中部電力は十四日、浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)の再稼働に向け、原子力規制委員会に審査を申請する。二〇一五年九月末の完成を目指して実施中の安全対策工事で、南海トラフ巨大地震や津波への備えが十分かどうかの審査を受ける。十三日は中電静岡支店の岡部一彦支店長が静岡県庁を訪れ、川勝平太知事に申請方針を報告した。
 中電から川勝知事への報告は非公開で、約二十分間行われた。終了後、報道陣に「申請は再稼働の前提ではないか」と問われた知事は「そういうことはない。安全面の審査だけだ」と述べ、再稼働の是非とは切り離して、申請自体は容認する姿勢を示した。
 岡部支店長は「十四日に申請する方針を(知事に)報告しただけ」と述べるにとどめた。
 中電は海抜二十二メートルの防潮堤の建設や、過酷事故の際に放射性物質を減らして排気する設備の設置などの対策を進めている。仮に4号機は原子力規制委の審査をクリアしても工事を終える必要があるうえ、地元自治体の同意がなければ再稼働は難しい。
 浜岡原発をめぐっては一一年五月、当時の菅直人首相から地震発生の危険などを理由に停止要請を受け、中電が受け入れた。中電は3号機について、一四年度中の早い時期に審査申請する方針。
 5号機は原子炉に海水が流入した影響の調査が続いており、申請のめどは立っていない。1、2号機は廃炉作業中。

KEY_WORD:HAMAOKA_:_