[2014_02_08_01]汚染水濃度 過小評価か 東電、過去の公表値を検証(東奥日報2014年2月8日)
 
[テキスト文]
 東京電力は7日、福島第1原発の汚染水の測定に関し、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が高濃度で含まれている場合、濃度を過小評価し本来よりも低い数値を公表していた可能性があるとして、過去の測定結果を検証すると発表した。昨年8月にタンクから約300トンの汚染水漏れが発覚し、一部が海に流出した問題では、ベータ線を出す放射性物質が最高8000万ベクレル検出されているが、この数値も修正する可能性があるという。
  検証対象は、2011年の事故直後から、新たな測定手順を整備した昨年10月までの1リットル当たり数10万ベクレル以上の測定結果。件数は精査中としている。高濃度汚染水の場合、放射線を正確に測定するには濃度を薄めてから計測するなどの対応が必要だったが、徹底されていなかったという。
 東電は6日、過去のストロンチウム90の測定値計13件を公表したが、この過程でベータ線を出す放射性物質の濃度が過小評価されいることが判明した。
KEY_WORD:FUKU1_:ストロンチウム90:汚染水タンク_:汚染水_: