[2013_04_06_03]原発地下の貯水槽から汚染水漏れ(NHK2013年4月6日)
 
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原発地下の貯水槽から汚染水漏れ

 4時49分更新
 東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水を保管している貯水槽の外側の地盤などで微量の放射性物質が検出されたことから、東京電力は、貯水槽から汚染水が漏れ出たものとみて、汚染水を隣の貯水槽に移すとともに、原因の調査を急ぐことにしています。
 汚染水が漏れ出た疑いがあるのは、福島第一原発の敷地の地盤を掘り下げて地下に設置している貯水槽で、縦60メートル、横53メートル、深さ6メートルあり、1万3000トンの汚染水を保管しています。
 東京電力によりますと、貯水槽には放射性セシウムを取り除いたあとに放射性ストロンチウムなどが残った汚染水が保管されていて、内部に3重の遮水シートが設置されていますが、今月3日から5日にかけて、最も外側の遮水シートと真ん中のシートの間で、放射性ストロンチウムなどが検出されたほか、貯水槽の外側の地盤付近でも、微量の放射性ストロンチウムなどが検出されました。
 このため東京電力は、貯水槽の遮水シートの機能が低下して、放射性ストロンチウムなどを含む汚染水が周辺の地盤などに漏れ出たものとみています。
 東京電力は貯水槽の汚染水を隣にある別の貯水槽に移送ポンプを使って移すとともに、汚染水が漏れた原因や環境への影響について調査を急ぐことにしています。
 東京電力によりますと、貯水槽の付近に排水溝がなく、海から800メートルほど離れていることから、今回、漏れ出した汚染水が直接、海に流れ出していないとしています。
 東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「汚染水の漏えいということで社会に心配をかけ申し訳ない。まずは貯水槽に保管している汚染水の移送をしっかりと行いたい」と謝罪しました。
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