[2013_11_17_02]日本の原子力発祥の地、東海村村長の脱原発論〜村長を勇退するにあたって伝えておきたいこと〜東海村前村長_村上達也(竜谷大学_地域公共人材総合研究プログラム2013年11月17日)
 
参照元
日本の原子力発祥の地、東海村村長の脱原発論〜村長を勇退するにあたって伝えておきたいこと〜東海村前村長_村上達也

村上 皆さん、こんにちは。私は茨城県那珂郡東海村の村長を4期16年間務め、9月20日(2013年)をもって退任致しました。人口3万8,000人の東海村は、村としては全国2番目の規模を誇り、東京から東に約110キロ、福島原発からも約110キロ離れた場所にあります。
 本日の講演テーマ「日本の原子力発祥の地から脱原発を」は、私が言いはじめ全国から注目していただくようになりました。今回は関西の方々が原発をどのように考えてらっしゃるのか、また関西の方々には特に福島原発事故を知ってもらい、考えていただきたいと思っています。福井県若狭地方は13機もの原発を抱え、ここで原発事故が起これば関西は壊滅する。つまり2000年に及ぶ日本の歴史が消えていきます。関東の人間にとっても関西は大事ですし、我々日本人の魂の故郷だと私は思っています。しかし、関西の皆さんは原発問題にあまり関心がないとお聞きしていますので、今回は大矢野先生のご依頼を喜んでお受けしやって参りました。

 昨日、自民党の石破幹事長が原発推進の発言をしました。これは小泉前首相の「即時原発ゼロ発言」に対し、現与党の自民党が警戒し、それを打ち消すための原発維持、核燃料サイクル政策維持の発言ですが、私は「この国は何という国だ」と改めて強い憤りを感じています。福島原発事故はもちろん過去形ではありません。継続中の世界的大事故であり、大事件だと思っています。
(後略)

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