[2013_10_11_01]M9.1想定で十分 浜岡差し止め訴訟控訴審 津波対策で中電側 規制委と相違(中日新聞2013年10月11日)
 中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働問題で中電は十日、原子力規制委員会が太平洋沖で想定するマグニチュード(M)9・6の巨大地震に備えた津波対策は不要で、現在進めているM9・1を前提とした対策で+分との見解を明らかにした。東京高裁であった運転差し止め訴訟の控訴審の口頭弁論で、代理人弁護士が述べた。
 中電は本年度中にも再稼働に向けた安全審査を規制委に申請する方針だが、想定すべき津波の大きさをめぐり規制委との立場の違いが浮き彫りになった形。滝沢泉裁判長は「中心的争点になる」との認識を示し、年明けまでに詳細な説明を書面で出すよう求めた。
 規制委は七月から運用している原発の新規制基準に伴う「基準津波及び耐津波設計方針に係る審査ガイド」で、津波発生源の一つに「南海トラフから南西諸島海溝沿いの領域」で起こりうる巨大地震を例示、「最大M9・6程度」の規模を参考値として載せている。
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