[2012_11_22_02]「M10 巨大地震起こりうる」 揺れ1時間 津波到達後も 「想定外」反省踏まえ推計(朝日新聞2012年11月22日)
 東日本大震災を起こしたマグニチュード(M)9の地震の30倍のエネルギーを出すM10の巨大地震も起こりうる。こんな推定を、東北大の松澤暢(とおる)教授が21日の地震予知連絡会で報告した。M9級の地震発生を想定していなかった反省から、科学的に起こりうる最大を考え、想定外への対応につなげるのが目的という。
 過去に世界で観測された最大は1960年のチリ地震で長さ1千キロの断層がずれたM9・5だ。松澤教授はさらに大きい断層がずれることを考え、理論上はM10もありうると推定した。もしM10の地震が発生すれば、地下の破壊は20分から1時間も続き、揺れがおさまる前に津波が到達するおそれがある。日本海溝から千島・カムチャツカ海溝までの3千キロ全部、60メートルずれ動くとするとM10になる。
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