[2012_11_02_02]気象庁 「巨大」「高い」津波警報改善 来年3月7日スタート(東奥日報2012年11月2日)
 気象庁は1日、東日本大震災を教訓にした津波警報の改善策を来年3月7日正午から開始すると発表した。マグニチュード(M)8超の巨大地震の津波警報で第1報は高さ予想を出さず「巨大」「高い」と表現する。内閣府が死者最悪約32万人と想定した南海トラフ巨大地震も対象となる。
 気象庁は、改善策を説明した一般向けパンフレットも作成。同庁ホームページで閲覧・ダウンロードできる。
 改善策は、大震災で過小な津波予想が避難行勤を鈍らせた教訓から導入。津波の「巨大」は3メートル超、「高い」は1メートル超3メートル以下と見込まれる場合で、「東日本大震災クラス」といった過去の事例も盛り込み「直ちに避難を」と呼び掛ける。
 第2報以降でより高精度の予想が出た後は「1メートル(津波注意報)」「3メートル(津波警撃」「5メートル(大津波警報)」「10メートル(同)」「10メートル超(同)」の5段階で表現する。
 津波の第1波が観測された際も、これが最大波と誤解されないよう到達時刻と押し波か引き波かだけを発表。第2波以降も、実際の観測値が予想より小さい間は油断を生まないよう「観測中」と表現し、具体的な数値は出さない。
 海底津波計などで沖合の津波を検知した場合も「高い津波を沖合で観測しました」と情報を発表する。
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