[2011_05_21_01]汚染水ためるメガフロート到着(NHK2011年5月21日)
 
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汚染水ためるメガフロート到着

 12時25分更新
 東京電力福島第一原子力発電所で、放射性物質に汚染された水の保管場所の確保が課題となるなか、比較的濃度の低い汚染水をためる施設として使われるメガフロートと呼ばれる鋼鉄製の人工島が、21日午前、福島第一原発に到着しました。
 メガフロートは、東京電力が静岡市から提供を受けた長さ136メートル、幅46メートルの鋼鉄製の人工島で、内部に最大でおよそ1万トンの水をためることができ、福島第一原発で放射性物質に汚染された水をためる施設として使われます。
 メガフロートは、20日午後6時ごろに停泊していた福島県いわき市の小名浜港を出港し、21日朝、福島第一原発に到着し、9時35分に原発敷地の中にある専用港に接岸しました。
 福島第一原発では、爆発などで放射性物質が飛び散った地面に雨が降って地下水となるなど、比較的濃度の低い汚染水が増え続け、施設の地下にしみ出すケースも出ていますが、汚染水は処理しないまま流すことができないため保管先に移すしかなく、梅雨に入ると事態がより深刻になると懸念されています。
 メガフロートにはこうした比較的濃度の低い汚染水を一時的に保管していく計画で、接岸後は、水を移すための配管の設置作業などが行われる予定です。
 東京電力によりますとメガフロートは1か月かけて水漏れやさびを防ぐ工事が行われているということですが、今後、海に浮かんでいる間に汚染水が漏れ出さないようにする対策も求められることになります。
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