[2011_05_15_04]女川原発 共産党国会議員団が調査 津波で浸水の原発建屋など(赤旗2011年5月15日)
 
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女川原発 共産党国会議員団が調査 津波で浸水の原発建屋など

 日本共産党国会議員団の吉井英勝衆院議員、高橋ちづ子衆院議員(党東日本大震災現地対策本部長)らは14日、東日本大震災で緊急停止した東北電力女川原発(1〜3号機、宮城県女川町)を調査しました。同原発でも福島第1原発と同じように巨大津波に襲われた際に外部電源と非常電源が喪失する可能性のあったことが浮き彫りになりました。
 震災後の党国会議員団の原発調査は初めて。調査には横田有史、遠藤いく子両宮城県議、高野博女川町議らが参加。同原発の渡部孝男所長らの案内で、同原発建屋などの津波被災現場などを視察しました。
 同原発の1〜3号機は3月11日の本震後、外部電源5系統のうち4系統が遮断され、残った1系統で原子炉を冷却。4月7日の余震でも4系統のうち3系統が遮断されました。
 渡部所長らによると、「高さ約13メートル」の津波による被害は施設内建物や重油タンクだけでなく、2号機の原子炉建屋地下3階に海水が流入し、約2・5メートルまで浸水しました。約1500立方メートルに達したといいます。
 発電機などを冷却する「熱交換器」が海水につかったため、非常用ディーゼル発電機2機が使用できなくなり、原子炉冷却ができなくなる一歩手前にまでなりました。
 原発建屋内で計測限界の最大2000ガル(ガルは加速度の単位)を超える揺れを記録し、4月7日の余震でも1号機で想定を上回る揺れの強さになり、現在、施設の点検を進めています。

 党国会議員団らはまた、津波で家を流された近隣住民約70人が避難する原発敷地内の体育館で住民らを見舞い、励ましました。

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