[2011_03_24_01]岩手の津波23.6メートル 現地調査判明 1933年の地震に匹敵(静岡新聞2011年3月24日)
 東日本大震災の津波の高さが、岩手県大船渡市で23・6bに達していたことが23日、港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市)などの現地調査で分かった。1933年の昭和三陸地震津波で観測された大船渡市の最大28・7bにほぼ匹敵する。
 国内観測史上最大は、明治三陸地震津波(1896年)の38.2メートルとされる。2004年のスマトラ沖地震津波では、34・9bの津波の痕跡が見つかっている。
 同研究所の戸田和彦特別研究官ほ「震源との位置関係などがあり単純比較はできないが、明治三陸地震当時より防波堤などの設備が整った中で出た津波のデータ。明治の津波より、今回の方が規模が大きかった可能性がある」としている。
 同研究所は、国土交通省の要請で青森、岩手、宮城の東北3県で港湾施設などを調査。被災した建物に残る浸水の跡や住民の証言などに基づき規模を割り出した。
KEY_WORD:HIGASHINIHON_:MEIJISANRIKU_:SHOUWASANRIKU_:SUMATORA_:FUKU1_:TSUNAMI_: