| [2007_03_23_01]福島第一3号炉で臨界7時間半・隠ぺい体質運転開始当初から(原子力資料情報室2007年3月23日) |
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04:00 3月22日東京電力は,1978年11月2日に福島第一原発3号炉で制御棒5本が脱落し,7時間半も臨界状態が続いていたと推定されることを公表した.福島第一3号炉は当時,1976年3月27日に営業運転を開始したばかりであった. 臨界を示すメモが原発メーカーである東芝に保管されているのが見つかった.落下した5本の制御棒のうち4本はL字型にとなりあっていたらしい.臨界は午前3時から10時半までの7時間半続いたとみられる. また,1979年2月12日には福島第一5号炉,1980年9月10日には福島第一2号炉でそれぞれ制御棒1本が脱落する事故がおきていたこともあきらかになった. ここ数日の東北・女川,中部・浜岡,東京・福島第二/柏崎刈羽での制御棒落下事故の報告から推察すると,制御棒落下という事故は,相当頻繁に起きていたのではないかと疑われる.たとえば中部電力の説明などからも,電力会社やメーカーではこれらの情報が相当程度行き渡っていたとみられるのだが,度重なる事故を防げず,志賀1号炉の臨界をまねいてしまったのはどういうことか. しかし,臨界となるとさすがにわけが違う.7時間半も核分裂が一定の割合で起きつづけて,放射線(ガンマ線,中性子線など)が飛び出し,死の灰の生成が続いていたのだから,作業員の被曝がなかったとは言えないだろう.燃料の破損だって起きていて,まだ隠している可能性もないとはいえない. 制御棒駆動水圧系の隠されつづけた問題点の検証が必要だ.やはり,改良型も含めて全ての沸騰水型原子炉の停止を求めたい. □関連する情報へのリンク ○東京電力 制御棒引き抜け事象に係る調査状況について(続報) ○原子力施設情報公開ライブラリー(ニューシア) ○日本原子力研究開発機構 INES(国際原子力事故評価尺度)和訳情報データベース □関連するニュースへのリンク ○毎日新聞(2007/03/23) 原発制御棒脱落:抜け落ちた安全 東電、28年間情報秘匿 ○朝日新聞(2007/03/22) 東電福島第一原発、検査中に7時間半臨界か 制御棒脱落 ○読売新聞(2007/03/22) 東電・福島第1原発でも29年前に臨界事故か □今年になってから発覚した制御棒の引き抜け・落下事故 ○1978.11.02 東京電力,福島第一3号炉 5本. 座標・ポジション不明.(30〜90cm落下との報道) 臨界. 制御棒隔離操作中.東芝が記録保有.午前3時から午前10時半まで臨界継続. ○1979.02.12 東京電力,福島第一5号炉 1本. 座標・ポジション不明. 未臨界. 制御棒隔離操作中. ○1980.09.10 東京電力,福島第一2号炉 1本. 座標・ポジション不明 未臨界. 制御棒隔離操作中. ○1988.07.09 東北電力,女川1号炉 2本. 38-31:02ポジション,26-03:18ポジション. 未臨界. 制御棒駆動水圧系水圧ユニットの隔離解除のため弁の操作中. ○1991.05.31 中部電力,浜岡3号炉 3本. 30-55:6ポジション,38-03:48ポジション,42-03:16ポジション. 未臨界. 原子炉保護系設定値確認検査後の制御棒駆動水圧系水圧ユニットの弁の復旧作業中. ○1993.0615 東京電力,福島第二3号炉 2本 50-31:22ポジション,54-31:12ポジション. 未臨界. 制御棒駆動水圧系がノンリターン運転中に制御棒駆動水圧ユニットの隔離作業中. ○1999.06.18 北陸電力,志賀1号炉 3本. 26-39:,30-39:,34-35: (60cm,120cm,150cmとの報道があるが座標とポジションの対応が不明) 臨界.原子炉緊急自動停止失敗. 原子炉停止機能強化工事の機能確認工事(急速挿入試験)のために弁の操作中. ○2000.04.07 東京電力,柏崎刈羽1号炉 2本. 18-55:24ポジション,22-55:10ポジション. 未臨界. 制御棒駆動水圧系がノンリターン運転中に制御棒駆動水圧ユニットの隔離作業中. ※座標は炉心における水平平面上の制御棒の位置.ポジションは鉛直方向の位置を示し,「00」で全挿入,「48」で全引抜き位置にあることをあらわす. |
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