[1983_12_28_01]核搭載可能艦の寄港に関する質問主意書_提出者_岩垂寿喜男(衆議院_質問主意書1983年12月28日)
 
参照元
核搭載可能艦の寄港に関する質問主意書_提出者_岩垂寿喜男

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質問本文情報

昭和五十八年十二月二十八日提出
質問第一号

 核搭載可能艦の寄港に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和五十八年十二月二十八日

提出者  岩垂寿喜男

          衆議院議長 ※(注)永健司 殿

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核搭載可能艦の寄港に関する質問主意書

 申すまでもなく「非核三原則」は、日本政府が内外に宣言した国是であり、中曽根総理大臣も再三にわたつて、これを厳守することを国民に公約してきました。
 しかし、日本政府は核搭載の疑いの濃い原子力空母エンタープライズやカール・ビンソン、さらに原子力潜水艦の寄港を政府の折衝や核の有無の確認などをあいまいにしたまま、「アメリカ政府からの事前協議がないから、核兵器は持ち込まれていないと確信する」という口実で承認してきました。
 これらの経過が、国民の疑惑と不安を強めていることは否定すべくもありません。
 そこでこれに関連して、以下質問いたします。

一 英国の核搭載空母インビンシブルの寄港計画が、英国政府の方針変更によつて中止されたとのことですが、この問題についての日英両国政府の交渉の経過を明確にされたい。

二 核の有無を明らかにしないアメリカ以外の第三国の核搭載可能艦の寄港については、今後どう対応されるのか、その原則を明確に示されたい。

 右質問する。

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※引用者注:以下は答弁本文(HTML)からの引用である。
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答弁本文情報

昭和五十九年一月十三日受領
答弁第一号

  内閣衆質一〇一第一号
    昭和五十九年一月十三日

内閣総理大臣 中曽根康弘

         衆議院議長 ※(注)永健司 殿

衆議院議員岩垂寿喜男君提出核搭載可能艦の寄港に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

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衆議院議員岩垂寿喜男君提出核搭載可能艦の寄港に関する質問に対する答弁書

一について

 英国政府は、インビンシブル等の英国艦船が昭和五十九年初め我が国を親善訪問したいとして、我が国の意向を打診してきたが、昭和五十八年末、この訪問計画についてはもはや検討しないことに決定した旨通報してきたものである。
 政府は、英国政府に対して、将来の英国艦船の親善訪問を原則として歓迎する意向を表明し、また、我が国は非核三原則を堅持するとの立場を説明した。

二について

 外国艦船の我が国への寄港については、今後とも、非核三原則を堅持するとの立場を踏まえて対処する所存である。

 右答弁する。
KEY_WORD:国産-原子力潜水艦-提言_: