[1997_10_13_18]反原発運動マップ_京都府久美浜町_久美浜に原発はいらない_丸山照夫●住みよい久美浜をつくる会_p161(緑風出版1997年10月13日)
 
参照元
反原発運動マップ_京都府久美浜町_久美浜に原発はいらない_丸山照夫●住みよい久美浜をつくる会_p161

 ◎推進と反対の動き
 1975年5月、関西電力から京都府久美浜町の蒲井地区に、原発建設のため事前環境調査の申し入れがあってから22年余りが経過する。久美浜町は京都府の西北端にあり、兵庫県と接し、北は日本海に面する農林漁業の町で、過疎化が進んでいる。青く澄んだ海と緑の山々に囲まれ、雄大な大自然は山陰海岸国立公園に指定されている風光明媚な所である。蒲井地区は戸数15戸、半農半漁で夏は海水浴客の民宿で生計をたてている。
 久美浜原発を進める会は町、関電と一体になり、企業誘致で活力が生まれると推進している。原発推進者ばかりの専門委員会の設置やビラ配布(年二回くらい)等を行なっている。町は原発担当主幹を設置し、80年から原発調査研究費(95年度予算2133万8000円)を予算化し、講演会や視察援助等、理解を深めるためと称して町民の声を無視した行政を進めている。
 一方、反対運動は、計画が公表されると直ちに府漁連及び地元区、続いて湊漁協も反対を表明、反対府民大集会が開かれ、町民の半数以上の署名を添えて議会に反対請願をするなど大きな盛り上がりを見せた。反対組織は、住みよい久美浜をつくる会と原発反対連絡

[久美浜町]
 面積145・04平方キロメートル、人口1万2672人(1996年3月末現在)。日本海に面する京都府北西端の町。漁業と観光が主産業。
KEY_WORD:久美浜_原発計画_: