[2004_12_24_01]平成16年(2004年)新潟県中越地震で観測された震度7の強震波形等について(気象庁2004年12月24日)
 
参照元
平成16年(2004年)新潟県中越地震で観測された震度7の強震波形等について

 報 道 発 表 資 料
 平成 16 年 12 月 24 日
 気 象 庁

  平成 16 年(2004 年)新潟県中越地震で観測された
      震度7の強震波形等について

 平成16年(2004年)新潟県中越地震の地震活動では、たびたび大きな震度が観測されましたが、10月23日17時56分に発生した本震(マグニチュード 6.8)では、新潟県が設置した川口町の震度計により、平成8年の震度計の全国展開後はじめて震度計によって震度7が観測されました。また、10月23日18時34分に発生した最大余震(マグニチュード 6.5)では川口町で強震観測史上最大値となる最大加速度 2,515 ガル(震度6強)が観測されました。解析の結果、これらの強震波形データが得られましたので公表します(別紙1〜2)。
 各種調査によると新潟県中越地震における家屋の倒壊率は、川口町が非常に高くなっています。川口町で得られた強震波形データは、地震の発生メカニズム等の解明や、地震動と家屋や建造物の被害の関係の詳細な調査のための貴重な資料になると考えられます。
 なお、気象庁では、(財)気象業務支援センターを通じて、定期的に強震波形データを提供しています。

[別紙1]2004年10月23日17時56分(本震)の加速度・速度・変位の波形
 10月23日17時56分に発生した平成16年(2004年)新潟県中越地震(マグニチュード 6.8)に際して、新潟県が整備した川口町の震度計で観測された強震波形(震度7)。上から加速度[gal](南北成分、東西成分、上下成分)、速度[cm/s](南北成分、東西成分、上下成分)、変位[cm](南北成分、東西成分、上下成分)の波形。
 加速度記録には、短周期の他に周期1秒程度の波が見られる。速度の東西成分の記録では、最大154cm/sで、震度計で得られた速度としては最も大きい値となっている。

[別紙2]2004年10月23日18時34分(余震)の加速度・速度・変位の波形
 10月23日18時34分に発生した最大余震(マグニチュード6.5)に際して、新潟県が整備した川口町の震度計で観測された強震波形(震度6強)。上から加速度[gal](南北成分、東西成分、上下成分)、速度[cm/s](南北成分、東西成分、上下成分)、変位[cm](南北成分、東西成分、上下成分)の波形。
 南北、東西、及び上下の3成分を合成した加速度では2,515ガルを観測したが、主に短周期の揺れで構成されている。速度記録では大きな値は得られていない。
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