[2009_05_21_01]15〜30分差で地震ー>津波の高さ2倍 東大など解析 東海・東南海・南海(朝日新聞2009年5月21日)
 東海、東南海、南海地震が15〜30分ほどの時間差で連動して起きると、津波の高さが政府が想定する同時発生の場合の2倍に達する恐れがあることが、東京大総合防災情報研究センターなどの解析で分かった。関催中の日本地球惑星科学連合大会で21日、発表する。
 解析によると、東南海地震が最初に発生し、その15〜30分後にかけて南海地震や東海地震が次々に連鎖すると発生した津波が重なり合って、最大で土佐湾や駿河湾で波の高さが10メートル程度に達する。政府の中央防災会議は、3地震について、駿河湾では2〜10メートル、土佐湾で5メートル以上の津波を想定している。今回の解析は一部で政府想定の2倍程度になった。
 東京大の古村孝志教授は「3地震合わせて全長600キロもの震源域が同時に動くことは考えにくい。今後は時間差発生も視野に研究を深める必要がある」と話している。
    (鈴木彩子)
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