[2007_04_19_02]能登半島地震を踏まえた志賀原子力発電所の耐震安全性確認に係る報告について(北陸電力2007年4月19日)
 
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News Release
能登半島地震を踏まえた志賀原子力発電所の耐震安全性確認に係る報告について

平成19年4月19日
北陸電力株式会社
 平成19年3月25日の能登半島地震発生の際、志賀原子力発電所1・2号機は、ともに点検等のため停止中でした。直ちに各施設の保安確認に入るとともに、地震観測記録を基にした耐震安全性について検討を行ってまいりました。本日、耐震安全性の確認結果について、原子力安全・保安院に報告しましたのでお知らせします。(報告の概要は別紙のとおり)

1.地震発生後、保安規定に基づいて各施設の保安確認を実施してまいりましたが、これまでのところ異常のないことを確認しております。
2.敷地地盤や1・2号機原子炉建屋において観測された地震記録を分析した結果、観測した地震動の応答スペクトルが基準地震動S2を長周期側の一部の周期帯において超えている部分がありましたが、この周期帯には、安全上重要な施設がないことを確認しました。
 また、念のため、志賀原子力発電所1・2号機の原子炉建屋で観測された地震記録に基づいて原子炉建屋及び同建屋内の安全上重要な機器について検討した結果、各施設とも弾性範囲内に十分収まっており、施設の健全性が十分確保されていることを確認しました。
3.以上のことから、今回の地震を踏まえても志賀原子力発電所の耐震安全性は十分確保されているため、これまでの耐震設計に問題はないものと考えています。
4.なお、今回の地震では長周期側の一部の周期で基準地震動S2を上回ったことから、念のため当該周期で基準地震動S2を上回る地震動を想定し、長周期側の主要施設の耐震安全性を確認してまいります。
5.また、現在、別途「新耐震指針に照らした耐震安全性評価」を進めていますが、今回の地震に関しては各種研究機関で調査研究が開始されており、当社としても今後これらの機関から公表される報告も含め十分な調査を行い、新しい知見が得られれば、評価に反映してまいります。
 このため、10月に予定していた上記評価に関する報告書の提出は、遅れる見込みと考えております。
以 上

KEY_WORD:NOTOHANTO_:SIKA_:基準地震動: