[2006_11_16_01]千島列島でM8.1 21市町村避難勧告 北海道に津波警報(デーリー東北2006年11月16日)
 15日午後8時15分ごろ、北方領土・択捉島の東北東390キロ付近でマグニチュード(M)8.1の地震があり、気象庁は北海道太平洋沿岸東部からオホーツク海沿岸にかけて津波警報を出した。午後11時半に注意報に切り替えた。注意報は北海道から静岡県、小笠原諸島にかけての広い範囲に出された。
 北海道警によると人的被者は出ていない。道によると根室市、釧路市な五市十五町一村が住民に避難勧告を出し、避難対象は少なくとも3万2000世帯、8万人以上。岩手県でも釜石市が海岸沿いの約7000世帯に避難指示を出した。
 またJR北海道の根室線、花咲線、釧網線の三路線で普通電車が一部運休。一部の特急が運転を見合わせた。
 気象庁によると、根室市花咲で15日午後9時29分、40センチの津波を、9時43分には釧路で20センチを観測。約2400キロ離れた父島でも午後10時41分に20センチを観測した。
 政府は同日午後8時35分、首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置。警察庁も災害情報連絡室を設置して情報収集した。
 北海道に津波警報が出たのは2003年9月の「十勝沖地震」以来。
 震源の深さは約30キロ。地震の影響で、国内で北海道釧路町などで震度2を観測した。
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