[2006_06_19_02]南海地震 次は巨大型? 地層に500年周期の跡 高知大教授らあす研究発表(静岡新聞2006年6月19日)
 四国沖を震源とした南海地震は3回に1回、大きな津波を伴う巨大型が起きているとの研究結果を岡村真高知大教授らがまとめた。巨大型の周期は約500年という。(中略)南海地震の周期は100-150年とされ、政府の地震調査委員会は今後30年以内に発生する確率を50%としている。岡村教授は「直近の2回は比較的小規模だったので次は巨大型の可能性が高い」としている。
 岡村教授らは、2004年秋から大分県佐伯市にある龍神池でボーリングし、約3500年にわたって堆積(たいせき)した地層に、津波でできた七つの砂層があるのを確認。年代測定の結果、うち三つは、1707年に東海、東南海と同時に起き二万人以上が死亡したとされる宝永地震と、1361年、684 年の地震と時期が一致した。
 東海、東南海地震と発生時期がずれた1854年の安政地震や1946年の昭和地震の堆積物は確認されなかった。
 岡村教授は「東南海などと同時発生した巨大型の場合は津波が大きく、堆積層ができている」と指摘。堆積層の周期は350−650年で、巨大型は約500年周期と推定した。
 島崎邦彦東京大地震研究所教授は「地震の周期性が実証された意義は大きい。次の地震が巨大型なら東海、東南海地震と同時発生するタイプではないか」と話している。
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