[2003_12_12_01]地震学からみた日本の原子力発電所の耐震安全性 第95回原子力安全問題ゼミ 「原発震災」 石橋克彦 神戸大学・都市安全研究センター(京都大学原子炉実験所2003年12月12日) |
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(前略) 2. 原子力発電所の耐震設計の問題点(地震と地震動) 原発専門家は,切れば血が滴るような生きた地震を知らない ●想定地震 (設計用最強/限界地震) の致命的誤り ・プレート間と活断層の2種類しか考えていなかった ・スラブ内大地震を夢想だにしてこなかった ・活断層がなくても大地震が起こることを考慮していない 直下地震は M 6.5 しか考慮しない ・活断層がある場合も取り扱いが極めて不適切 地震規模,活動時期,一連の活断層を活断層帯・起震断層と見ない ・「大地震空白域」こそ要注意であることを考えていない 歴史地震と活断層偏重 地震テクトニクス/地震地体構造の意味 ●基準地震動の策定手法が古めかしく,過小評価傾向が強い ・「松田式+金井式 +大崎の方法」: 地震の本質が不明な時代の虚構的・便宜的方法で, いまや全く時代遅れ ・政府が使っている現在の標準的な強震動予測手法からみて非常に古い地震規模,活動時期,一連の活断層を活断層帯・起震断層と見ない ・「大地震空白域」こそ要注意であることを考えていない大余震の影響 (連続パンチ) を考慮していない ・上下動を軽視しすぎではないか ・多重震源/アスペリティや枝分かれ断層の活動を考えていない 大余震の影響 (連続パンチ) を考慮していない (後略) |
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