[2003_05_27_01]発電設備の状況について(東北電力2003年5月27日)
 
参照元
東北電力
発電設備の状況について
平成15年5月27日
 昨日の地震発生に伴い停止した発電設備の状況についてお知らせいたします。

<女川原子力発電所>

 当社、女川原子力発電所3号機(沸騰水型、定格電気出力82万5千kW)は、運転中のところ平成15年5月26日18時24分、「地震加速度大」の信号により原子炉が自動停止しました。
 その後、現場パトロールを実施した結果、安全上問題となる設備の異常はなく、周辺への放射性物質の影響もありませんでした。
 また、非常用炉心冷却設備等について作動確認を実施中です。
 なお、パトロールの結果、以下の設備について復旧作業を実施しております。これらは、安全上問題となるものではなく、作動確認および復旧作業が順調に進めば、今夜中にも原子炉を再起動できる見通しです。
 女川原子力発電所1号機および2号機については定期検査中です。

復旧作業内容
1. 主変圧器避圧弁(注1)の点検
   地震により主変圧器内の絶縁油が揺すられ当該弁が動作したもので、当該弁の部品を新品と交換する。
 主変圧器概要図
http://www.tohoku-epco.co.jp/whats/news/2003/30527a1.htm

2. タービン建屋ブローアウトパネル(注2)の点検
   地震により当該パネルが開状態になったもので、点検を行い元の状態に復旧する。
 ブローアウトパネル配置図
http://www.tohoku-epco.co.jp/whats/news/2003/30527a2.htm

3. 主蒸気ドレンラインストレーナ(注3)のフランジ部のガスケットの交換
   当該フランジ部ににじみがみられたので、念のためガスケットを交換する。
 主蒸気ドレンラインストレーナ概略系統図
http://www.tohoku-epco.co.jp/whats/news/2003/30527a3.htm

  注1:主変圧器避圧弁
 変圧器内の事故による器内圧力上昇時、機器の損傷を防止するため内部の絶縁油やガスを外部に放出する安全弁。

  注2:ブローアウトパネル
 建屋内の圧力が上昇した時に押し出され、建屋内の圧力を減圧するためのパネル。

  注3:主蒸気ドレンラインストレーナ
 主蒸気系の配管にたまった凝縮水を復水器に排出する系統に設けられている不純物を除去するフィルター。

<新仙台火力発電所>

 新仙台火力発電所1号機は、定期検査に伴う試運転中のところ、5月26日18時25分に自動停止しましたが、設備の点検を終え、本日8時37分に発電を再開しました。なお、定期検査は6月1日に終了する予定です。
 また、同2号機は、5月26日18時25分に手動停止しましたが、設備の点検を終え、同日22時17分に発電を再開しました。

以 上

KEY_WORD:基準地震動: