[2000_08_10_01]金属疲労で弁にひび 福島第一原発2号機トラブル 検査時にもミス 東電調査 地震との関連否定(河北新報2000年8月10日)
 東京電力は9日までに、福島第一原子力発電所2号機(福島県大熊町、沸騰水型、出力78万4千kW)で7月23日発生したタービンバイパス弁からの油漏れと制御棒ユニットから水が漏れたトラブルについて、金属疲労によるひび割れと、定期検査時のミスが原因とする調査結果をまとめた。近く、再発防止策を含めて立地町などに報告する。直前の地震との関連については「トラブルの原因は地震ではない」としている。ただ、制御棒ユニットは定検時の法定検査項目に含まれており、検査の在り方が問われそうだ。
 東京電力などによると、油が漏れたタービンバイパス弁(外径27mm)は、原子炉内で温められ主蒸気管を通過してきた蒸気の一部を復水器に逃がすための装置で、近くにあるタービンの高サイクル振動により、ほぼ弁全体にひびが人っていた。東電では手動停止後、ひび割れた弁の断面などを調査した結果、高サイクル疲労特有の破断面を確認した。
 一方、水漏れが見つかった制御棒水圧制御ユニットは、原子炉内の核融合反応を抑えるために挿入される制御棒を水圧で動かす装置で、制御棒ユニットの水を抜き配管内部に空気を入れて、水漏れ個所を調べた。その結果、配管と配管をつなぐボンネットと呼ばれる部分のボルトを定期検査の際、作業員がしっかり締めなかったため水漏れが発生した、と結論づけた。
 東電は2日、福島第一原発6号機(双葉町、沸騰水型、出力110万kW)で7月21日発生した気体廃棄物系排ガス流量増加の原因について、金属疲労と、直前に茨城県沖で発生した地震(震度4)で細管が破断したためと発表。2号機に関しては「地震との因果関係はばぼない」としていた。
 2号機の発電開始時期については、9月上旬に定期検査に入ることなどから、補修工事が完了後すぐに運転を再開するかどうかは未定という。
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