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熊本地震 断層に大地震跡 過去1万5000年、4〜5回発生か 日奈久北部

 熊本地震を引き起こした日奈久(ひなぐ)断層帯北部の高野−白旗区間の地層調査で、過去約1万5000年の間に4〜5回、大地震があったことを示す痕跡を産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が見つけた。これまで1回の痕跡しか見つかっておらず、発生間隔が不明だった。南部の日奈久区間でも4〜6回の大規模地震の痕跡が見つかり、両区間の地震が連動したと考えられるケースもあったという。
 同研究所の宮下由香里・活断層評価研究グループ長は「高野−白旗区間では、昨年の地震でもおそらく地層に記録は残らないだろう。今回の調査では確認できなかった地震がたくさん漏れているかもしれない」と話し、この地域ではこれまで考えられていたより高頻度で大規模地震が発生していた可能性があるとみている。
 熊本地震を受け、政府の地震調査研究推進本部(地震本部)が実施した重点観測の一環で明らかになった。
 高野−白旗区間では1200〜1600年前に1回、大きな地震があったことが分かっていたが、調査で過去1万5000年の間に4〜5回の大地震の痕跡が見つかり、3000〜4000年に1回の頻度で大地震が起きたことが分かった。日奈久区間は、従来2万年前以降に3回と考えられていたが、4〜6回の痕跡が見つかった。両区間の地震があった年代が重なると考えられるケースもあったという。【飯田和樹】

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