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熊本地震 厳しい基準 川内原発「問題なし」


 14日に最大震度7を観測した熊本地震で、国内で唯一稼働している九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)は通常通り運転を続けた。巨大地震と津波に襲われた東京電力福島第1原発事故を教訓に、原子力規制委員会が策定した新規制基準は地震・津波対策で事業者に高いハードルを課しており、規制委は「運転に問題はない」としている。

 原発は一定以上の揺れを感知すると、制御棒を挿入して原子炉を自動停止させる。14日の本震から15日の余震で、薩摩川内市では最大震度4を観測したが、川内原発は震度2だった。揺れの強さ(最大加速度)は自動停止の基準である160ガルに対して数ガルだった。

 新規制基準では、原発ごとに想定される最大の揺れ(基準地震動)を策定し、耐震設計するよう事業者に求めている。九電は川内原発の基準地震動を当初の540ガルから620ガルに引き上げ「世界一厳しい」とされる規制委の審査に全国の原発で初めて合格。1号機が昨年8月、2号機が同10月に再稼働した。

 原子力規制庁の松浦克巳総務課長は「基準地震動や自動停止の設定値は審査で確認しており、運転を止める理由はない」と述べた。
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