[2020_04_16_05]作業員コロナ感染 玄海町、九電対応追われ 唐津市は休館施設追加(佐賀新聞Live2020年4月16日)
 
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作業員コロナ感染 玄海町、九電対応追われ 唐津市は休館施設追加

 唐津市で14日に確認された2人の新型コロナウイルス感染者のうち、50代男性は九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の工事関係者だった。15日、玄海町は情報収集や対応に追われ、感染拡大防止の徹底を九電に強く求めた。九電は施設の消毒に人手を割き、唐津市は休館施設を追加し感染防止措置を強めた。
 「今後も(感染拡大防止のため)必要な対策をしっかりと取っていく」。同日午前、玄海町役場を訪れ、脇山伸太郎町長に現状を説明した九電玄海原子力総合事務所の林田道生所長は、今後も情報交換を密に行っていくことを約束した。
 面談後、脇山町長は「コロナ禍の中で原発関係者の感染を懸念していた。これ以上、広がらないようにしてほしい」と述べた。町は予防の徹底に加え、九電関係者の不要不急の来庁を控えるよう要請した。
 対策本部会議では、図書館や町民と唐津市民に利用を限定していた体育施設など9施設を当面の間、休館にすると決めた。50代男性に濃厚接触者がいないことから、玄海みらい学園は通常通りの授業を続ける。
 九電は請負会社に対しても、手洗いやうがいの徹底、出社前の検温、緊急事態宣言が発令されている地域への往来自粛など感染防止の対応を求めていた。感染した50代男性は中央制御室や九電事務所とは別の建物の請負会社事務所、工事現場で業務に当たっており、利用した部屋を消毒し、感染拡大防止を図っている。

唐津市の休館施設拡大

 唐津市は2人の感染者について、県からの追加情報などを改めて確認。市内19施設を新たに加えた計200施設の休館を決めた。市立の小中学校は通常通り授業を行う。栗原宣康教育長は、保護者の判断で15日に登校しなかった児童生徒が全体の1・3%に当たる129人に上ったと報告した。
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