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川内原発1、2号機の安全審査で事実上の合格が決定したことについての語録。

1慎重意見・反対意見
田中俊一委員長
「基準の適合性を審査した。安全だということは申し上げない。」
「まだ自然のいろいろなことや技術も含めて、分からないことや人知の及ばないことがある」基準を満たせば事故のリスクがゼロになるわけではない
再稼働の判断については「事業者と住民、それに政府など関係者の合意で決まることで、そのベースとしてわれわれの審査がある」
勝田忠広明治大学准教授
原子力工学が専門で、新しい規制基準を作成した原子力規制委員会の有識者会合の委員を務めた。
「審査では、書面上でこういう重大事故対策を取ると言っているだけなので、必要とされる機器や人がきちんと動くのかという問題がある。福島第一原発と同じような事故はそれなりに防げると思うが、違う形態の事故が起きたり、経験したことがない自然災害が起きたりしたときに、どの程度、対応できるかは分からない。課題は人の対応力で緊張感を持って訓練が行われているかを、規制当局や第三者が厳しくチェックできるようにすべきだ」
住民の避難計画を巡っては「どのように避難するかが最も重要なので、安全対策が審査を通ったからこれで大丈夫ではない。再稼働の判断には防災対策が十分かどうかも考慮すべきだ」
渋谷俊彦出水市長
「30キロ圏内に含まれる出水市を含めた周辺の市と町の同意の必要性について、今後、自治体どうしで協議していく必要がある」
出水市 いちき串木野市 姶良市
「再稼働を判断する際は、30キロ圏内にある自治体の同意が必要だ」
泉田裕彦新潟県知事
「福島第一原子力発電所事故の検証・総括がないまま策定された規制基準では安全確保はできない。」*5
上原公子 脱原発首長会議事務局長
「住民の避難計画は自治体に責任が押しつけられているが、避難者の受け入れ先など住民の生命を十分に守ることのできる避難計画は作れないのが実態だ」

2推進側意見・楽観的意見
安倍晋三首相
「一歩前進ということだ。立地自治体の理解をいただきながら、再稼働を進めていきたい」
岩切秀雄薩摩川内市長
「厳しい規制基準をクリアして審査書の案が了承されており、川内原発は安全だと理解している。安全を大前提としたうえでの再稼働については、市民の理解を得られていると考えているが、再稼働については今後、議会の意向を踏まえて考えていきたい」
三村明夫 日本商工会議所会頭
「待ちに待ったということだ。原子力規制委員会の厳密な審査が終了し、地域住民の了解という次の段階に入ったということは、1つの大きなステップが前に進んだと高く評価している。この夏には間に合わないだろうが、できるだけ早い時期に稼働に結びついてほしい」
長谷川閑史 経済同友会代表幹事
「新しい規制基準をクリアした原子力発電所の再稼働は、ようやく成長軌道に乗りつつある日本経済の持続的成長に不可欠だ。今回の審査結果の公表を契機にほかの原発についても迅速な審査が行われることを期待する」
小林栄三 日本貿易会会長
「日本人は省エネにも協力的なので、とりあえずは原子力がなくても乗り切れているが、経済が成長し、海外の企業が日本に進出する際に、エネルギーのコストが最大の問題になるのは自明の理なので、安全が確認された原発を着実に動かすことが日本の国益に合致すると確信している」

「日本人は省エネにも協力的なので、とりあえずは原子力がなくても乗り切れているが、経済が成長し、海外の企業が日本に進出する際に、エネルギーのコストが最大の問題になるのは自明の理なので、安全が確認された原発を着実に動かすことが日本の国益に合致すると確信している」

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