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福島第二使用済み核燃料プールで冷却停止 揺れで「水位低下」判断

 二十二日早朝の地震で、東京電力福島第二原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却が一時間半にわたって停止した。東電の説明では、プールに併設されているタンクの水位計が、揺れに伴う水位変化を「水位低下」と判断。冷却ポンプが壊れるのを防ぐため、ポンプを自動的に停止させたもので、故障などのトラブルではないという。
 現在、3号機のプールには二千五百四十四体の核燃料が貯蔵されている。二〇一一年の東日本大震災発生時は稼働中だったが、緊急停止し、その後一五年三月に原子炉内にあった七百六十四体の核燃料は全てプールに移された。
 プール横には「スキマーサージタンク」と呼ばれるプールの上澄み水が流れ込むタンクが併設。この中の水を浄化し、プールに戻す仕組みになっている。このタンクの水位計で、プールの水位を監視している。
 午前六時十分、水位低下の警報が出て、冷却用の循環ポンプが自動停止。東電は漏れなど異常がないことを確認し、同七時四十七分にポンプを再起動させた。その間、プールの水温は二九・三度から二九・五度へ上がったが、東電は「いずれも機器が正常に作動した結果で、プールの水温変化もほぼ想定していた通りだった。ルール上の制限温度(六五度)までは約七日間の余裕があった」と説明している。
  (山川剛史)
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