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<福島沖地震>第2原発の核燃料冷却停止、高所設置が一因

 福島県沖で22日朝に発生した地震では、東京電力福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却設備が一時停止した。同原発は東日本に多い沸騰水型で、プールは原子炉建屋の上部に設置されている。地震でプールの水面が揺れ、一時的に水位が下がったことを感知して自動停止したとみられている。一方、関西、四国、九州電力の各原発は加圧水型で、プールは原子炉建屋とは別の建屋にある。地盤の基礎上に設置され、安定性が高いとされる。
 原子炉建屋内にある沸騰水型のプールは、原子炉から燃料を取り出した際の移動距離を短くできるメリットがある。しかし建屋上部にあり、揺れの影響を受けやすいとの指摘もある。東京電力をはじめ北陸、中国電力などの原発が沸騰水型だ。
 東日本大震災で事故を起こした福島第1原発も沸騰水型で、プールが冷却機能を喪失し、深刻な事態に陥った。一方、同震災でも、頑丈な専用容器に密封し外気で容器ごと冷やす「乾式貯蔵」で保管されていた使用済み核燃料については問題がなかったため、原子力規制委員会は「乾式貯蔵」に移行するよう各電力会社に求めている。【鳥井真平】
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