【記事18438】揺らぐ安全神話 柏崎刈羽原発 はがれたベール 検証・設置審査 <8> 続く密室体質 「審議の過程」公開を 体制強化へ専門家も連携 縦割りに風穴 社会に決定権(新潟日報2008年1月9日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 ■社会に決定権
 
 非公開という厚いペールに覆われてきた安全審査。電力会社はもちろん、審査を担う国が情報公開を徹底しない限り、社会との”断層”を埋めることばできない。
 柏崎刈羽のように、もし既存原発や予定地の近くで大規模な活断層の存在が明らかになったとしたらー。
 活断層の専門家で柏崎刈羽1号機の審査にかかわった松田時彦(七六)は、国や電力会社が説明責任を果たすことを条件にこう断言する。「原発を認めるかどうかを決めるのは科学者ではない。社会なのです」
 過去の安全審査を根底から揺るがした中越沖地震。断層がいくつも走る地震列島・日本が五十五基の原子炉を抱える現状で、「命」の安全の保証は万全なのか。原発と地震の問題に最終的な判断を下すのは、立地地域を含めた国民である。
 (文中敬称略)

KEY_WORD:核物質防護:財産権の保護:電源開発大間原発:原子力安全委員会分科会:東京電力:日本活断層学会会長・立命館大教授・岡田篤正:中越沖地震:経済産業省原子力安全・保安院:安全委:「ダブルチェック体制」:国の調査対策委員会委員長・東大大学院教授の班目春樹:愛知工業大客員教授の入倉孝次郎:松田時彦:CHUETSUOKI: