【記事18561】活断層、原発は安全? 「追認」に転換 耐震性評価 過去に不備認めず 評価の継続が必要(朝日新聞2008年4月1日) |
※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである 原発や高速増殖原型炉「もんじゅ」が集中する福井県では、事業者が従来否定してきた活断層を大幅に認めた。その結果、関西電力美浜原発やもんじゅの直下、日本原子力発電敦賀原発の原子炉からわずか200メートルを活断層が通っているなど、従来より厳しい前提で耐震性が評価された。 いずれも、これまで活断層ではないかと指摘されていた断層だ。しかも、旧指針でも対象になる5万年前以降の活動が確認され、事業者の従来の想定が甘かったことが裏付けられた。 専門家はかねて事業者の評価は不合理と指摘していた。2月の原子力安全委員会の検討委員会では、敦賀原発横の断層の評価について「地質学の基本をねじ曲げた解釈」(中田高・広島工大教授)、「専門家がやったとすれば犯罪」(杉山雄一・産業技術総合研究所活断層研究センター長)と厳しい言葉が飛んだ。 これに対し31日、経済産業省で記者会見した電力会社の担当者は「当時の知見では分からなかった」「新たに調香した結果」と口をそろえた。 |