[2012_12_12_01]敦賀・廃炉か 全原発の調査は不可避(東京新聞2012年12月12日)
 
 まっ黒という判定だ。科学者たちは、日本原電敦賀原発2号機が地震の卵″の上にある危ないものだと評価した。地震国日本の地下は断層だらけではないか。全原発の総点検は避けられない。
 4人の専門家の判断は、ずれることなく一致した。活断層だ。敦賀原発2号機の運転開始は1987年2月、比較的新しい部類に入る。だが、四半世紀もの間、地震の卵″と言われる不安定な地層の上に原子炉が乗っていた。背筋が寒くならないか。
 敦賀原発の敷地内には「浦底断層」という名の活断層が走っており、破砕帯と呼ばれる断層の一種がそこから枝分かれするように2号機の真下へ延びている。この破砕帯が浦底断層の活動に連動して動き、地震を引き起こす恐れがあるか。つまり活断層であるかどうかが、検討されてきた。
 以前から危険は指摘されていた。日本原電は現存する原発では最も古い敦賀1号機の建設時から、破砕帯の存在を知っていた。だが連動して動く恐れはないと今も主張し続けている。つじつま合わせと疑われても仕方あるまい。

KEY_WORD:原発直下の断層_規制委_「活断層である可能性が高い」_:TSURUGA_:浦底断層:旧原子力安全・保安院:安全神話:原子力規制委員会:OOI_:HIGASHI_TOUHOKU_:SIKA_: