[2020_12_14_05]日本原電に原子力規制委が異例の立ち入り調査 敦賀2号機の安全審査で資料書き換え(毎日新聞2020年12月14日)
 
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日本原電に原子力規制委が異例の立ち入り調査 敦賀2号機の安全審査で資料書き換え

 日本原子力発電(原電)が、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の再稼働に向けた安全審査の資料を無断で書き換えていたことを受け、原子力規制委員会は14日、原電本店(東京都台東区)で調査を始めた。原子炉等規制法に基づき、15日まで関係文書を確認したり原電社員から説明を聞いたりする。安全審査上の問題で、社内への立ち入り調査は異例だ。
 規制委の事務局を担う原子力規制庁の職員は午前9時半ごろ、原電本店があるビルに入っていった。調査の状況により今後、敦賀2号機への立ち入り調査もする方針という。更田豊志委員長は「調査で、原電の考え方をつまびらかにできれば」と話している。
 敦賀2号機を巡っては、建屋直下に活断層があると指摘されているが、原電は「活断層ではない」と反論している。活断層と判断されれば、再稼働はできなくなる。審査資料の無断書き換えや削除は、地質に関するデータ計80カ所で行われており、安全審査が一時中断していた。【塚本恒】
KEY_WORD:断層データ無断書き換え_規制委_原電の社内体制を検査_:TSURUGA_: