【記事89010】9/19東京地裁判決 東電旧経営者3名「無罪判決」に抗議 山田和秋(たんぽぽ舎ボランティア)(たんぽぽ舎2019年9月24日)
 
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9/19東京地裁判決 東電旧経営者3名「無罪判決」に抗議 山田和秋(たんぽぽ舎ボランティア)

 9月19日(木)、東京電力福島第一原発事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電経営陣3名に「無罪判決」が下ったことに対して、私たちは翌日の9月20日(金)、即刻抗議行動を起こした。参加者は、たんぽぽ舎有志、なの花会、通産省前テントひろば有志、その他地方から駆けつけてくれた人たち含め10数名が午後1時から東京地裁前で抗議した。
 誰もが怒りの声を振り絞って、 永渕健一裁判長を非難した。判決文はまるで東電の代弁、「原発の安全神話」を再確認するかのような言葉の羅列。
 関西から上京し、19日の裁判を傍聴したというTさんは思わず裁判長の声に我が耳を疑ったという。こんな無責任な判決を聞くために、わざわざ来たのではないと憤怒していた。
 また、Aさんは国が2002年に福島沖でМ8.2前後の津浪が発生する可能性を予測した「長期評価」を東電が無視し、対策を先送りした責任について、裁判官がやむを得ないとしたことに呆れたと。
 もしその時点で、電源を高地に移動していれば少なくとも過酷事故を防げたかもしれない。こんなことは小学生でもわかる。
 こういう判断をしなかった武黒元副社長は万死に値すると。あなたの判断ミスによって43人もの人が亡くなったのだと鋭く述べた。
 また、千葉から来たNさんは台風の影響で4日間電気や水もなく不自由な生活をして分かったことだが、東電、裁判所、通産省を始めとする官僚、安倍政権の体質は国民の命より彼らだけの論理、忖度、捏造、虚言で全て自分たちの利害得失だけを優先させているのだと。
 さらに、Yさんは、勝俣、武黒、武藤ら3人の求刑禁固5年すら軽すぎる、数年の実刑位でなければ、亡くなった福島の家族は浮かばれないのではないかと。
 永渕裁判長のような裁判官が出世し、多額の退職金をもらうことも許せないと。
 今後も醜悪な判決を下した裁判官、裁判所への抗議行動を継続していかねばならない。
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