【記事15799】三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価について(総理府 地震調査研究推進本部 地震調査委員会2002年7月31日)
 
参照元
三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価について

 地震調査研究推進本部は、「地震調査研究の推進について −地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策−」(平成11年4月23日)を決定し、この中において、「全国を概観した地震動予測地図」の作成を当面推進すべき地震調査研究の主要な課題とし、また「陸域の浅い地震、あるいは、海溝型地震の発生可能性の長期的な確率評価を行う」とした。
(1ページ)

(2)三陸沖北部から房総沖の海溝寄りのプレート間大地震(津波地震)
 三陸沖北部から房総沖の海溝寄りの領域については、過去にM8クラスの地震が幾つか知られている。そのうち1933年の三陸沖のものはプレート内で発生した正断層型の地震であり性質が異なるため次の項目で扱うこととし、ここではそれ以外の大地震を評価した。
 日本海溝付近のプレート間で発生したM8クラスの地震は17世紀以降では、1611年の三陸沖、1677年11月の房総沖、明治三陸地震と称される1896年の三陸沖(中部海溝寄り)が知られており、津波等により大きな被害をもたらした。よって、三陸沖北部〜房総沖全体では同様の地震が約400年に3回発生しているとすると、133年に1回程度、M8クラスの地震が起こったと考えられる。これらの地震は、同じ場所で繰り返し発生しているとは言いがたいため、固有地震としては扱わなかった。三陸沖北部から房総沖の海溝寄りのプレート間大地震の発生領域、震源域の形態、発生間隔等は表3−2にまとめた。
(2ページ)

(10ページ)


表4−1 次の三陸沖北部のプレート間大地震の発生確率
 次の地震の規模 M8.0前後

(14ページ)


表4−3 次の三陸沖北部から房総沖の海溝寄りのプレート内大地震(正断層型)の
     発生確率等
 次の地震の規模 M8.2前後

表4−4 次の三陸沖北部の固有地震以外の地震の発生確率
 次の地震の規模 M7.1〜M7.6

表4−5 次の三陸沖南部海溝寄りのプレート間地震の発生確率
 次の地震の規模 M7.7前後

表4−6 次の福島県沖のプレート間地震の発生確率等
 次の地震の規模M7.4前後

表4−7 次の茨城県沖のプレート間地震の発生確率等
 次の地震の規模M6.8程度
(13〜14ページの表より一部抜粋)


(16ページ)

KEY_WORD:SOEDA_:SHOUWASANRIKU_:KEICHOU_SANRIKU_:ENBOU_BOUSOUOKI_:MEIGISANRIKU_: