【記事18397】総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ(第3回) 議事要旨(経済産業省2007年12月25日)
 
参照元
総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ(第3回) 議事要旨

(前略)
2.新潟県中越沖地震を踏まえた既設原子力発電所等の耐震安全性評価へ反映すべき事項の中間とりまとめについて

事務局から、合同W3−2の資料に基づき説明がなされた。主な意見等は以下のとおり。

・指針改訂の検討においては、マグニチュード6.8ないし7.3が議論に挙がっていた。その議論との関係でマグニチュード6.8がどのような意味を持つのか。また、なお書きで、「マグニチュード6.8以上の地震が起こらないことが明らか場合は」とあるが、これは必要ないのではないか。
  ->耐震指針検討分科会でマグニチュード6.8とか7.3という数字が挙げられ議論がなされたのは、「震源を特定せず策定する地震動」についてであるが、ここでは、「震源を特定して策定する地震動」として評価する「孤立した短い断層」の規模について言及している。なお書きは、マグニチュード6.8より小さい地震を想定すればよいことが明らかに言えれば、それを否定しないということで記載した。(事務局)

・マグニチュード6.8という数字は、中越沖地震の地震規模を意識したのか。それとも長さ12〜13kmの断層も、地下では地震発生層全体に広がっていると考えられることを意識したのか。
  ->今回の地震はマグニチュード6.8であったが、その震源との関連があると言われている海底の断層は、断層関連褶曲により20数kmと評価されたが、断層として明確に認識されていたのは数kmである。この短い断層が地震発生層に広がっていることを意識している。(事務局)

・マグニチュード6.8の地震が発生しないと評価しても、マグニチュード6.8の地震が発生する確率は残る。起こらないとは言い切れない。
  ->審査の場の検討で、地震発生層まで含めて評価しているのが一つの背景としてあった上で、中越沖地震はマグニチュード6.8であったということから、基本的に6.8と記載した。専門家の判断としてマグニチュード6.8を入れるかどうかは、この場で議論していただきたい。(事務局)

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