【記事15799】三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価について(総理府 地震調査研究推進本部 地震調査委員会2002年7月31日)
 
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三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価について

 三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価について平成14年7月31日 地震調査研究推進本部地震調査委員会地震調査研究推進本部は、「地震調査研究の推進について −地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策−」(平成11年4月23日)を決定し、この中において、「全国を概観した地震動予測地図」の作成を当面推進すべき地震調査研究の主要な課題とし、また「陸域の浅い地震、あるいは、海溝型地震の発生可能性の長期的な確率評価を行う」とした。

(中略)

(2)三陸沖北部から房総沖の海溝寄りのプレート間大地震(津波地震)
 M8クラスのプレート間の大地震は、過去400年間に3回発生していることから、この領域全体では約133年に1回の割合でこのような大地震が発生すると推定される。ポアソン過程により(発生確率等は表4−2に示す)、今後30年以内の発生確率は20%程度、今後50年以内の発生確率は30%程度と推定される。
 また、特定の海域では、断層長(200km程度)と領域全体の長さ(800km程度)の比を考慮して530年に1回の割合でこのような大地震が発生すると推定される。ポアソン過程により(発生確率等は表4−2に示す)、今後30年以内の発生確率は6%程度、今後50年以内の発生確率は9%程度と推定される。
 次の地震も津波地震であることを想定し、その規模は、過去に発生した地震のMt等を参考にして、Mt8.2前後と推定される。
(後略)

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