[2009_11_08_01]核燃サイクル施設周辺2カ所 地殻変動の地層発見 六ケ所村(毎日新聞2009年11月8日)
 
 青森県六ヶ所村の日本原燃核燃料サイクル施設の直下に巨大地震を起こす地下活断層が存在すると指摘している東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)は、施設周辺2カ所で活断層による地殻変動を示す地層を新たに発見したとの調査結果をまとめた。8日に同大学で開かれる日本活断層学会で報告する。
 渡辺教授は10月中旬、使用済み核燃料再処理工場の北東約4・5キロで、露出した地層を調査。地表が2度、約10万年前の地層が1〜3度、約12万〜13万年前が2〜6度、それぞれ東に傾いていた。この傾斜は年代が古いはど大きく、地震が何回も起きたと考えられるという。工場の東北東約4キロでも、地層断面に大きな地震動の跡が確認された。
 地層はいずれも国の原発耐震指針が活断層として評価対象にしている「12万〜13万年以内」に該当。渡辺教授は「工場の耐震評価に反映させるベきだ」と指摘している。【後藤豪】
KEY_WORD:ROK_KIROKU_:ROKKA_:東洋大の渡辺満久教授:日本活断層学会:原発耐震指針: