戻る 六ケ所再処理工場 安全管理トラブル続出 審査対応を中断 戻る

 
[0] 初めに
 
 日本原燃では六ケ所再処理工場やウラン濃縮工場で安全管理上のトラブルが続出しました。そのため、工藤健二社長は、原子力規制委員会定例会合の席上で、設備の保守管理体制が整うまで再処理工場の審査対応を中断すると表明するにいたりました(2017年10月11日付東奥日報記事より)。どういった経過をたどって、こういう事態となったのか、2011年以降の六ヶ所再処理工場等の安全管理トラブル関連の記事をまとめてみました。この問題に対する皆さんの理解の一助となれば幸いです。
 
 
[1] 日本原燃施設概要
 
施設 工期 建設費
再処理工場 工事開始:1993年 しゅん工時期:2018年度上期 約2兆1,930億円
高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター 工事開始:1992年 操業開始:1995年 約1,250億円
MOX燃料工場 工事開始:2010年 しゅん工時期:2019年度上期 約2,100億円
ウラン濃縮工場 工事開始:1988年 操業開始:1992年 約2,500億円
低レベル放射性廃棄物埋設センター 工事開始:1990年 操業開始:1992年 約1,600億円
 
 
上記の表は日本原燃HPの原子燃料サイクル施設概要より作成。
※施設名のリンクをクリックすると該当施設の詳細情報が表示されます。
 
 
[2] 記事一覧
 
○記事の採取期間は東日本大震災(2011年)以降です。
○日本原燃の施設(主として六ケ所再処理工場)で発生したトラブル関連の記事を中心に採取しています。
○トラブル関連以外も含む記事は [六ヶ所再処理工場等日本原燃施設] を参考にしてください。
 
※各記事の見出し・図をクリックすると記事全文を表示します。

 
(1)1992/3/27 ウラン濃縮工場操業開始
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(2)1992/12/8 低レベル放射性廃棄物埋設センタ−操業開始
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(3)1993/4/28 再処理工場着工
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(4)1995/4/26 高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センタ−操業開始
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(5)2006/3/31 再処理工場でアクティブ試験を開始
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(6)2010/10/28 MOX燃料工場着工
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(7)2011/03/11 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震(M9.0))発生
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(8)2014/1/7 日本原燃が新規制基準に基づく安全審査を原子力規制委員会に申請
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社説:再処理工場申請核燃政策の限界認めよ 毎日新聞  2014/01/08

 
(9)2014/03/11 再処理工場使用済み燃料 貯蔵割合98.3%に
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再処理工場使用済み燃料 貯蔵割合98.3%に 東奥日報  2014/03/11
 
検討不足「審査できず」 規制委、原燃などに苦言 東奥日報  2014/06/26

 
(10)2014/08/19 非常用発電1機 一時動作不能に 原燃再処理工場
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非常用発電1機 一時動作不能に 原燃再処理工場 東奥日報  2014/08/19

 
(11)2014/11/16 六ヶ所・再処理工場 延長コードから発煙
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(前略)火災が起きたのは使用済み核燃料貯蔵プールに隣接する建物で、(中略)床のワックスがけをしていたところ、延長コードのコンセントに近い部分から発煙し、壁にも約50センチ四方に黒いすすの跡が残った。(後略)
 
六ヶ所・再処理工場 延長コードから発煙 東奥日報  2014/11/16
 
再処理工場 原燃「大噴火可能性低い」 規制委、データ不足指摘 東奥日報  2015/05/16
 
廃液漏れ検知計器が故障 六ヶ所「分離建屋」 雷影響の可能性 東奥日報  2015/08/03
 
故障機器すべて復旧 原燃 東奥日報  2015/09/01
 
使用済み核燃料搬入 貯蔵割合99.8% 再処理工場 東奥日報  2015/09/01
 
原燃の貯蔵施設 収納管にもさび 規制委きょう対応協議 東奥日報  2015/09/02
 
貯蔵施設部材のさび 原燃に原因調査指示 規制委 東奥日報  2015/09/03
 
再処理工場機器故障 「的確な原因究明を」田中規制委員、原燃に要求 東奥日報  2015/09/04
 
六ヶ所貯蔵施設さび 来年9月に最終報告 原燃 東奥日報  2015/09/10
 
金具14万3千枚 原燃、現品検査へ 浮き上がり問題 東奥日報  2015/10/09
 
原燃機器トラブル 県が独自に検証を 社民県連申し入れ 東奥日報  2015/10/09

 
(12)2015/10/16 原燃機器故障 「原因は落雷」 対策に保安器設置
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(前略)再処理工場で(中略)高レベル放射性廃液の漏えいを検知する計器など29機器が相次いで故障した問題で、落雷が原因との最終報告をまとめ、原子力規制委員会に報告した。(中略)保安器は工場の運転を担う制御建屋を中心に約370個設置していたものの、分離建屋などには設置していなかった。(後略)
 
原燃機器故障 「原因は落雷」 対策に保安器設置 東奥日報  2015/10/16

 
(13)2015/10/23 施工不良さらに53カ所 原燃・金具 大幅増の可能性も
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(前略)原燃は2003年に金具を固定するネジが切断されているのを確認し、工場内を一斉点検していたが、今年8月になって切断された金具が壁面から浮き上がる施工不良を発見した。原子力規制庁は原燃に対し「手抜き調査を行っていた」と指摘している。(後略)
 
施工不良さらに53カ所 原燃・金具 大幅増の可能性も 東奥日報  2015/10/23
 
ウラン工場 放射性廃棄物を不適切保管 違反8年間見過ごす 東奥日報  2015/11/05

 
(14)2015/11/10 非常用電源が故障 1系統は点検中 一時機能失う
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(前略)故障したのは外部電源喪失時、非常用ディーゼル発電機が給電開始するまでの約15秒間を補う電源装置の1系統。2系統あるが、もう1系統は9日から点検中であり、10日朝に点検から復旧するまで2系統とも機能喪失状態にあった。故障の原因は調査中。(中略)トラブルのうち重要性・緊急性が最も高い「A情報」として公表した。
 
六ヶ所再処理 非常用電源が故障 1系統は点検中 一時機能失う 東奥日報  2015/11/10
 
原燃・埋め込み金具 施工不良146カ所に 東奥日報  2015/11/20

 
(15)2015/12/04 退室扉の封印を破損 規制庁から厳重注意 原燃再処理工場
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(前略)(MOX)貯蔵建屋の非常用退室扉が開けられないように、原子力規制庁が扉に取り付けていた査察用のワイヤー製の封印が破損しているのを発見し、規制庁から厳重注意を受けたと発表した。(後略)
 
退室扉の封印を破損 規制庁から厳重注意 原燃再処理工場 東奥日報  2015/12/04
 
過電圧対策の保安器 来年12月までに設置 原燃再処理工場 東奥日報  2015/12/08

 
(16)2015/12/29 規制庁 濃縮工場 管理改善を 原燃は特別体制で調査
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(前略)規制庁側は「濃縮事業部は福島第1原発事故以前の感覚でいるのではないか。組織を担う幹部が、社会が求める安全とのずれを認識・理解した上で組織の意識改革を実施する必要がある」と原燃側に安全管理体制の見直しを要求した。(後略)
 
規制庁 濃縮工場 管理改善を 原燃は特別体制で調査 東奥日報  2015/12/29
 
ケーブルの火災対策 電力各社に確認要求 原子力規制委 東奥日報  2016/01/07

 
(17)2016/02/20 非常用電源故障 計器不良が原因 再処理工場分離建屋
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(前略)故障した原因を、電流を計測する計器のIC(集積回路)の不良により電圧値に異常が発生したためとの調査結果を発表した。(後略)
 
非常用電源故障 計器不良が原因 再処理工場分離建屋 東奥日報  2016/02/20

 
(18)2016/03/29 大地震時初動「対応不足」再処理工場審査で規制委
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(前略)規制委側は、放射線量測定や連絡体制に加え、けが人の救護、火災発生時の消火などを誰が行うか原燃の資料に記載がないと指摘。田中知委員は「初動の全体をしっかり説明してほしい」
 
大地震時初動「対応不足」再処理工場審査で規制委 東奥日報  2016/03/29

 
(19)2016/04/06 原燃・濃縮事業部「改善に半年以上」 管理不備で社内指摘
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(前略)社内のチェック機関である品質保証室が、体制改善に半年以上を要すると見込んでいることが5日、規制庁がホームページで公開した3月25日の面談録で明らかになった。(後略)
 
原燃・濃縮事業部「改善に半年以上」 管理不備で社内指摘 東奥日報  2016/04/06
 
原燃・埋め込み金具 施工不良216カ所に 大林、熊川組JV担当 東奥日報  2016/04/09

 
(20)2016/04/23 原燃施設 クレーン故障相次ぐ 低レベル廃棄物 搬入延期
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(前略)クレーンは1992年の操業開始時から使用し、毎月1回点検を実施。今年2月に3台の制御機器をを交換したが、一連の故障との因果関係は不明だという。
 
原燃施設 クレーン故障相次ぐ 低レベル廃棄物 搬入延期 東奥日報  2016/04/23

 
(21)2016/05/17 非常用電源が故障 再処理工場
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非常用電源が故障 再処理工場 東奥日報  2016/05/17
 
六ケ所再処理工場 非常用電源が復旧 東奥日報  2016/05/25
 
規制委方針 原燃貯蔵施設 柱のさび 審査会合で影響確認 東奥日報  2016/06/18

 
(22)2016/06/28 非常用電源また故障 原燃・再処理工場
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(前略)故障したのはB系。(中略)今月16日は今回と同じ使用済み燃料受け入れ・貯蔵建屋でA系が故障している。
 
非常用電源また故障 原燃・再処理工場 東奥日報  2016/06/28
 
ケーブル不適切敷設 再処理工場は「監視」 規制委判定 東奥日報  2016/06/30

 
(23)2016/06/30 「全く信頼できない」 規制庁、原燃を非難
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「十分な検討が全然されていない。全く信頼できない」。29日都内で開かれた六ケ所再処理工場の安全審査で、以前とは異なるデータを示した日本原燃を原子力規制庁の担当者が厳しく非難する場面があった。
 
「全く信頼できない」 規制庁、原燃を非難 東奥日報  2016/06/30
 
原燃ウラン濃縮工場 防護措置区域は不要 規制委 東奥日報  2016/07/29

 
(24)2016/07/29 再処理工場 18年度上期完工変えず 原燃社長、資料流出を陳謝
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(前略)六ケ所再処理工場の完工に関する社内検討資料を誤って原子力規制委員会に送り、規制委ホームページ上に一時掲載されたとして陳謝した。(後略)
 
再処理工場 18年度上期完工変えず 原燃社長、資料流出を陳謝 東奥日報  2016/07/29
 
ウラン濃縮工場 重大事故対策が焦点 六ケ所で規制委現地調査 東奥日報  2016/08/27

 
(25)2016/09/06 A系電源の警報作業ミスが原因 原燃再処理工場
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(前略)社員が机を動かした際、机に設置されていた非常用電電装置につながる電源ケーブルを信号ケーブルと勘違いして取り外し、ケーブルの端子同士を接触させたため一時的な電圧降下が発生し、警報がなったという。(後略)
 
A系電源の警報作業ミスが原因 原燃再処理工場 東奥日報  2016/09/06
 
ガラス固化建屋 排風機A系故障 六ケ所再処理工場 東奥日報  2016/10/21
 
高レベル施設「健全」 原燃調査結果は妥当 さび付着問題で規制委 東奥日報  2016/10/27

 
(26)2016/10/29 再処理工場 工事申請書を誤記載 「保安規定違反」原燃陳謝
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(前略)原燃によると、同工場の一般蒸気配管の交換工事を昨年11月に完了した。今年3月、規制庁へ認可申請書を提出し、7月に認可された。ただ、申請書の2カ所で交換範囲を逆に記載。10月24日、規制庁の現場確認検査でミスが発覚した。
 
再処理工場 工事申請書を誤記載 「保安規定違反」原燃陳謝 東奥日報  2016/10/29
 
使用済み核燃料貯蔵割合98.9%に 東奥日報  2016/10/29

 
(27)2016/11/03 六ヶ所再処理工場 保安活動見直しを 規制庁、原燃に指摘
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原子力規制庁は2日、7月に県内の原子力施設で実施した保安検査の結果を公表した。違反事項はなかったものの、六ケ所再処理工場を所管する日本原燃に対し、保安活動の抜本的な見直しが必要だと指摘した。(後略)
 
六ヶ所再処理工場 保安活動見直しを 規制庁、原燃に指摘 東奥日報  2016/11/03

 
(28)2016/11/08 ガラス固化体移動中 天井クレーンが故障 六ケ所の原燃施設
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(前略)クレーンでつった状態だった固化体は手動で床に降ろした。(後略)
 
ガラス固化体移動中 天井クレーンが故障 六ケ所の原燃施設 東奥日報  2016/11/08

 
(29)2016/11/16 非常電源また故障 六ヶ所再処理工場
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六ケ所再処理工場再処理工場の精製建屋で2系列ある非常用電源装置のうち1系列が故障したと発表した。(中略)同装置を巡っては、同工場内で昨年11月から故障が2件発生している。(後略)
 
非常電源また故障 六ヶ所再処理工場 東奥日報  2016/11/16

 
(30)2016/11/18 「高周波」無許可使用 再発防止へ新ルール 原燃、国に報告
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(前略)10キロヘルツ以上の高周波電流を使う設備は国の許可が必要だが、原燃は41設備を無許可使用しているた。また、原燃の元社員が国の許可状を偽造し、許可を受けたように装っていたことも判明した。同局(総務省東北総合通信局)は10月21日、原燃を厳重注意した。(後略)
 
「高周波」無許可使用 再発防止へ新ルール 原燃、国に報告 東奥日報  2016/11/18

 
(31)2016/11/22 福島沖地震(M7.4)発生
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非常用電源が復旧 原燃再処理工場 東奥日報  2016/11/23

 
(32)2016/11/25 津波注意報の発令時 Lアラート作動せず 六ヶ所村
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22日早朝の福島県沖を震源とする地震で本県太平洋沖沿岸に津波注意報が発令された際、六ケ所村の災害情報共有システム(Lアラート)が正常に作動しなかった(中略)Lアラートは自治体などが発信した情報を集約し、テレビやインターネットなどのメディアを通じて住民に配信するシステム。原因は調査中。
 
津波注意報の発令時 Lアラート作動せず 六ヶ所村 東奥日報  2016/11/25

 
(33)2016/12/15 原燃 安全管理で不適切対応 規制庁、合格判断できず
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(前略)原燃はウラン濃縮工場での放射性廃棄物の不適切管理が保安規定違反と判定されたことなどを受け、6月に安全管理を束ねる安全・品質本部を設置。しかし、11〜12月の規制庁の保安検査で社内連携や人材育成の対応が終わっていないのにもかかわらず、同本部が改善済みとする評価書をまとめたことが明らかになった。(後略)
 
原燃 安全管理で不適切対応 規制庁、合格判断できず 東奥日報  2016/12/15

 
(34)2016/12/23 非常用の発電機 一時動作不能に 再処理工場の1系列
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21日午前に同発電機(六ケ所再処理工場の非常用電源建屋にある非常用ディーゼル発電機)の定期的な動作確認を行っていたところ、過電流警報が鳴ったため、手動で停止した。警報をリセットし動作確認をすると健全性が確認できたため、同日午後7時50分に復旧した。
 
非常用の発電機 一時動作不能に 再処理工場の1系列 東奥日報  2016/12/23
 
再処理工場 耐震審査終了 規制委、施設関係は継続 東奥日報  2016/12/27

 
(35)2017/01/07 核燃料物質数トン 長期不適切保管 六ヶ所再処理 違反疑い
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(前略)規制庁は「大量の核燃料物質を一時仮置きと称して長期間にわたり、許可を受けた場所以外で保管しているのは極めて不適切。」(中略)原燃は「作業の流れで次に使うために仮置きしていたが、東日本大震災や新規制基準対応のためそのままになっていた(後略)
 
核燃料物質数トン 長期不適切保管 六ヶ所再処理 違反疑い 東奥日報  2017/01/07
 
安全管理のトップ交代 原燃検討 監視機関設置も 東奥日報  2017/01/29
 
17年度受け入れゼロ 原燃・再処理工場 使用済み核燃料 東奥日報  2017/02/01
 
安全管理の是正措置 「継続的に見ていく」 原燃で規制委員長 東奥日報  2017/02/09
 
再処理工場 浸水対策を 規制要求 東奥日報  2017/02/09
 
排気ダクト一部腐食 原燃ウラン濃縮工場 東奥日報  2017/02/15

 
(36)2017/02/15 原燃に複数規定違反 規制庁指摘 きょう検査結果公表
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(前略)六ケ所再処理工場で発生した低レベル放射性廃棄物の管理方法。水分を含んだ廃活性炭をビニール袋に入れてドラム缶に封入する際、空気を抜くため、保安規定で認められていない切り込みをビニールに入れた。ビニールから液漏れがあり、ドラム缶が腐食したという。(後略)
 
原燃に複数規定違反 規制庁指摘 きょう検査結果公表 東奥日報  2017/02/15
 
低レベル廃棄物の受け入れ4回延期 原燃・クレーン故障で 東奥日報  2017/02/24
 
貯蔵施設のさび問題 第1区域で調査開始 原燃・高レベル廃棄物 東奥日報  2017/03/07

 
(37)2017/03/18 六ヶ所再処理 排気ダクトに穴 原燃、腐食放置か
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(前略)2014年5月には近くの別の箇所で腐食が見つかり、簡易補修を実施したが、ダクト交など根本的な対策を実施していなかった。原子力規制庁は「放置していた疑いがある」と批判(後略)
 
六ヶ所再処理 排気ダクトに穴 原燃、腐食放置か 東奥日報  2017/03/18

 
(38)2017/03/28 非常電源の故障原因 「ケーブル接触不良」 六ヶ所再処理工場
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(前略)協力会社社員が11月14日、月1回の定期点検をした際、同装置を収納している箱の扉にケーブルが挟み込まれ、接触不良を起こした。故障を知らせる警報が鳴り、装置は停止したという。(後略)
 
非常電源の故障原因 「ケーブル接触不良」 六ヶ所再処理工場 東奥日報  2017/03/28

 
(39)2017/04/08 電流値上昇が原因 原燃・再処理工場発電機の動作不能
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(前略)六ケ所再処理工場にある非常用ディーゼル発電機が一時動作不能になった問題について、発電機の出力上昇に伴い一時的に電流値が警報設定値を超えたのが原因と発表した。(後略)
 
電流値上昇が原因 原燃・再処理工場発電機の動作不能 東奥日報  2017/04/08
 
低レベル埋設施設 27日受け入れ再開 原燃・クレーン復旧 東奥日報  2017/04/11
 
ウラン濃縮工場「合格」 原燃施設初、規制委了承 東奥日報  2017/04/19
 
再処理工場の安全対策工事費用、当初の10倍超の見方も デリ東北  2017/04/27
 
原燃が補正申請書出/再処理工場の適合性審査 デリ東北  2017/05/10

 
(40)2017/05/11 再処理工場 軽微故障を未処置 「異常な状態」と規制庁
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(前略)六ケ所再処理工場で、複数の軽微な機器故障が長期にわたり未処置となっている(中略)規制庁は「異常な状態」(中略)原燃側は「不適合事象に応急処置を講じていたが、恒久的な対策は遅れている」と釈明。未処置案件の全容を把握するため、2013年までさかのぼり社内調査を実施しているとした。
 
再処理工場 軽微故障を未処理 「異常な状態」と規制庁 東奥日報  2017/05/11

 
(41)2017/05/17 ウラン濃縮工場 審査合格 規制委が正式決定
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ウラン濃縮工場 審査合格 規制委が正式決定 東奥日報  2017/05/17
 
再処理審査 再び開催 規制庁方針 原燃が対策追加 東奥日報  2017/06/14
 
原燃の安全管理問題 規制庁「相当な改善」 東奥日報  2017/06/16
 
再処理工場の新基準対策費、7000億円増額 デリ東北  2017/07/04

 
(42)2017/07/04 再処理事業費13.9兆円 機構発表 安全対策で1.3兆円増 MOX事業費2.3兆円
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(前略)今回、事業費が大幅に膨張したのは、原子力規制委員会の新基準適合性審査での指摘を踏まえ、安全対策工事費が従来の約540億円から約7500億円に増加したため。原燃は重大事故発生時の指令拠点となる緊急時対策所と貯水槽の新設や、耐震補強などの工事を今後本格化させる。
 
再処理事業費13.9兆円 機構発表 安全対策で1.3兆円増 MOX事業費2.3兆円 東奥日報  2017/07/04
 
使用済み核燃料の再処理工場の建設費 当初の4倍に テレ朝  2017/07/05

 
(43)2017/07/08 非常用発電機から火 ウラン濃縮工場 点検中 六ケ所
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(前略)発火した発電機は外部電源喪失時に稼働する2基のうちの一つ。同日午後1時37分、同社社員が年に1度行う点検作業の試運転を行った際に発火した。火はすぐに消えたが、制御盤の約15センチ四方が焦げた。(中略)
 
非常用発電機から火 ウラン濃縮工場 点検中 六ケ所 東奥日報  2017/07/08
 
<六ケ所村>核燃再処理13.9兆円 国想定の1.3兆円増 毎日新聞  2017/07/18

 
(44)2017/08/09 原燃・ウラン工場で出火 発電機部品28年交換せず
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(前略)規制庁は「部品の保証期間や交換期間は10〜15年で、長く使いすぎだ」とずさんな管理態勢に苦言を呈した。(中略)「電磁接触器」という電子部品と付近の配線が焼損。備品内の樹脂が劣化して固まり、コイルが継続して通電状態になって出火したと結論づけた。(中略)原燃報道部は取材に「部品メーカーの推奨期間は把握していたが、月1回の起動試験により機器が正常に動作することは確認していた」と回答(後略)
 
原燃・ウラン工場で出火 発電機部品28年交換せず 東奥日報  2017/08/09

 
(45)2017/08/22 発電機に続き排気測定設備も 13年交換せず故障 原燃
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(前略)六ケ所再処理工場で、放射性廃棄物の排気量を測定する「超音波流量計」を設置から13年間交換せず、経年劣化により故障していた(中略)昨年12月18日に北換気筒・風量計の警報が鳴り、超音波流量計の故障であることが発覚。原因は流量計内のコンデンサー(蓄電器)の経年劣化で、メーカーが6年での交換を推奨していたのにもかかわらず、設置から13年間経過していたという。(中略)規制庁は(中略)「何度同じことを言えば改善できるのか」と厳しく指摘した。(後略)
 
発電機に続き排気測定設備も 13年交換せず故障 原燃 東奥日報  2017/08/22
 
原燃、ウラン生産一時中断へ 問題相次ぎ規制庁が批判 デリ東北  2017/09/02

 
(46)2017/09/05 ウラン濃縮工場 さび・変色44カ所 原燃、点検結果報告
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点検は、昨年12月に中国電力島根原発2号機(島根県)でダクトに腐食が発生したのを受け、原燃が今年3月13日から9月3日まで同工場(ウラン濃縮工場)で実施。さび・変色箇所は、腐食箇所のように穴が開いていたり、変形はしていないものの、ダクト内部の広範囲にさびが広がっているケースも確認された。原燃はさび・変色箇所も計画的に修理、交換していくとした。
 
ウラン濃縮工場 さび・変色44カ所 原燃、点検結果報告 東奥日報  2017/09/05

 
(47)2017/09/06 14年間点検せず 再処理工場建屋雨水流入 対象の配管誤認
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(前略)8月に雨水800リットルが流入した貫通部には燃料油配管が通っている。当直員は冷却水配管が通る別の場所を誤って点検していたのにもかかわらず、貫通部の巡視・点検の確認欄にチェックを入れていたという。規制庁は「燃料油配管が通っているのに、(建屋建設時の)2003年から一度も点検されていないことは重大な問題」と指摘した。(後略)
 
14年間点検せず 再処理工場建屋雨水流入 対象の配管誤認 東奥日報  2017/09/06
 
トラブル続発に抗議 社民県連など3団体 原燃と村に申し入れ 東奥日報  2017/09/06

 
(48)2017/09/07 雨水流入に 「何やってんの?」 規制委員長代理 原燃を問題視
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(前略)六ケ所再処理工場の非常用電源建屋で、配管が通る貫通部が14年間点検されず経年劣化で雨水が流入した問題に関し、原子力規制委員会の更田豊志委員長代理は6日の規制委定例会合で「何やってんの?という話。(原燃に重く受けとめてもらわないといけない」(後略)
 
雨水流入に 「何やってんの?」 規制委員長代理 原燃を問題視 東奥日報  2017/09/07

 
(49)2017/09/09 原告「電源対策不十分」 原燃の管理態勢を批判 核燃サイクル訴訟
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(前略)原告側は、非常用ディーゼル発電機に関する事故が過去8年間に10回あったと説明。「重要な機器のメンテナンスを東京電力福島第1原発事故後も放置しており、原子力事業を行う資格はない」と指摘した。
 
原告「電源対策不十分」 原燃の管理態勢を批判 核燃サイクル訴訟 東奥日報  2017/09/09

 
(50)2017/09/13 ウラン濃縮工場 生産運転一時停止 安全不十分の指摘受け
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日本原燃は12日、六ケ所ウラン濃縮工場の生産運転を一時停止したと発表した。停止はウラン濃度を高める「遠心分離機」の更新工事を行った2010年12月以来、2回目。今回は新型遠心機への更新や新規制基準に適合するための安全性向上工事に加え、原子力規制庁から「不十分」と指摘された安全対策の改善を図るため。(中略)規制庁幹部は取材に対し「濃縮工場は健全かという問い掛けに対し、原燃からいまだに答えがない。核燃料を取り出し安全を確保した上で、原燃は工場の点検を徹底してほしい」と語った。
 
ウラン濃縮工場 生産運転一時停止 安全不十分の指摘受け 東奥日報  2017/09/13
 
<日本原燃>再処理工場審査延長へ 規制委、雨水流入を問題視 河北新報  2017/09/14

 
(51)2017/09/18 再処理工場・雨水流入 規制委 管理体制「信頼揺らぐ」
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(前略)原燃の説明を巡り規制委側は「問題を小さくしようとか、問題ではないとする方向に力が働いていないか」と指摘。設備保全の不備によるトラブルが今後も起こることを懸念し、「原燃に再処理事業をやらせていいのか」と、適格性を問う発言も出た。規制庁担当者は「点検していない所がたくさんあり、それすら把握していない」とあきれ気味に語った。(後略)
 
再処理工場・雨水流入 規制委 管理体制「信頼揺らぐ」 東奥日報  2017/09/18

 
(52)2017/09/21 経産相が原燃に異例の訓示 再処理工場トラブル続発
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経産相が原燃に異例の訓示 再処理工場トラブル続発 デリ東北  2017/09/21

 
(53)2017/09/22 原燃また雨水流入 再処理工場、配管室に110リットル 「保安規定違反に該当」 規制庁
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規制庁幹部は「原燃幹部は相変わらずの現場任せ。台風による影響を予見できる状況下で雨水流入を再発させた責任は大きい。応急処置も結果的に不十分で、最善が尽くされていない。プロの仕事をしてほしい」と、原燃に抜本的な改善を促した。
 
原燃また雨水流入 再処理工場、配管室に110リットル 「保安規定違反に該当」 規制庁 東奥日報  2017/09/22
 
完成は20年遅れ、建設費は4倍! 原発再処理工場建設費がまた増えた アエラdot  2017/09/22

 
(54)2017/09/23 機器3500件が未点検 原燃・ウラン濃縮工場 配管などにさび・変色24件
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日本原燃は22日、六ケ所ウラン濃縮工場の全設備・機器2万2千件のうち3500件(16%)が1992年の運転開始以降、未点検だったと発表した。(中略)原燃は安全に直接関わらない設備・機器の場合、故障したら補修、点検する「事後保全」管理で点検は必要ないとしていたが、原子力規制庁は「点検しながら管理するのが事後保全。原燃は取り違えている」と指摘。
 
機器3500件が未点検 原燃・ウラン濃縮工場 配管などにさび・変色24件 東奥日報  2017/09/23

 
(55)2017/10/05 濃縮工場排気ダクト損傷箇所「問題なし」 原燃、6月点検で
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(前略)規制庁は同工場の搬送経路にある排気ダクトを例に挙げ、原燃が6月6日に実施した点検の結果は「良」だったものの、9月1〜3日の再点検では「さび、変色等」に変更していると指摘。当初点検は適切だったのかと疑問を呈した。これに対し原燃は「点検すること自体が点検の目的となっていたことが、適切に点検できていなかった要因の一つと分析している」と、点検が形骸化していたことを示唆した。(後略)
 
濃縮工場排気ダクト損傷箇所「問題なし」 原燃、6月点検で 東奥日報  2017/10/05

 
(56)2017/10/11 審査対応中断を表明 原燃社長 安全管理問題で 保安規定違反4件
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日本原燃の六ケ所再処理工場やウラン濃縮工場で安全管理上のトラブルが相次いでいる問題で、工藤健二社長は11日午前、都内で開かれた原子力規制委員会定例会合に出席し、設備の保守管理体制が整うまで再処理工場の審査対応を中断すると改めて表明した。(後略)
 
審査対応中断を表明 原燃社長 安全管理問題で 保安規定違反4件 東奥日報  2017/10/11

 
(57)2017/10/12 「原燃の点検活動注視」規制委員長 安全管理問題で見解
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(前略)原燃の工藤健二社長に対し田中知委員が「もし安全確保上の問題を解決できないなら、しかるべき対応をとる」と発言。更田氏(更田豊志委員長)は会見で、改善が進まない場合の対応に関し「最も厳しいのは(再処理工場の)審査結果を不許可(不合格)とすること」との見解を示した。
 
「原燃の点検活動注視」規制委員長 安全管理問題で見解 東奥日報  2017/10/12
 
原燃債務 追加保証を 東電に電力各社要請 東奥日報  2017/10/13

 
(58)2017/10/21 冷却水漏えいセシウム検出 六ケ所再処理工場
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日本原燃の六ケ所再処理工場の分析建屋で冷水ユニット下部に漏えい痕があり、汚染検査の結果、セシウム137が検出された(中略)原燃は漏えい痕発見前に、冷却水がセルないで漏えいしていたことも報告した。原燃は安全管理上のトラブルが相次いでいたことを受けて改善に取り組んでいるが、規制庁は「事実を正確に報告できていない状況で改善策を履行できるか疑問だ」と指摘した。
 
冷却水漏えいセシウム検出 六ケ所再処理工場 東奥日報  2017/10/21

 
(59)2017/10/28 規制委へ報告遅れ 神戸製鋼が謝罪 「ウラン濃縮」用部品で
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規制委へ報告遅れ 神戸製鋼が謝罪 「ウラン濃縮」用部品で 東奥日報  2017/10/28

 
(60)2017/10/28 非常用発電機の出火 部品経年劣化が原因 原燃ウラン濃縮工場
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(前略)原燃が調査した結果、焼損した「電磁接触器」の樹脂部品が経年劣化して固まり、コイルが連続して通電状態になり出火したと判断した。原燃は樹脂部品を製造後28年間交換していなかった。(後略)
 
非常用発電機の出火 部品経年劣化が原因 原燃ウラン濃縮工場 東奥日報  2017/10/28
 
低レベル廃棄物受け入れを延期 原燃、クレーン不具合 東奥日報  2017/11/01
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