【記事79040】熊本で震度6弱=新幹線停止、280人車内に−気象庁「今後1週間注意」(時事通信ニュース2019年1月4日)
 
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熊本で震度6弱=新幹線停止、280人車内に−気象庁「今後1週間注意」

 3日午後6時10分ごろ、熊本県熊本地方(同県北西部)を震源とする地震があり、同県和水町で最大震度6弱、熊本市北区と同県玉東町で震度5弱の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは10キロ、地震の規模(マグニチュード)は5.1と推定される。津波はなかった。
 地震により、九州新幹線は博多−熊本駅間で上下線とも運転を見合わせた。うち列車2本は新大牟田−熊本駅間にそれぞれ緊急停止。乗客計約280人が最大で約6時間車内に取り残された。JR九州は設備点検後、いずれも新玉名駅まで走行させ、乗客は待ち受けたバスで熊本駅に向かった。同社は4日始発からの運転再開を目指す。
 気象庁の松森敏幸地震津波監視課長は記者会見で、2016年4月に最大震度7を2回観測した熊本地震との関係について、「震源は一連の熊本地震の活動領域から若干離れており、別の地震と考えている」と述べた。ただ、「熊本地震に誘発されて起きたかなど、関連性は分からない」という。
 その上で「揺れの強かった地域では今後1週間、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。
 熊本県によると、益城町で揺れに驚いた女性が転倒し救急搬送された。他に人的被害は確認されていないという。和水町では、ブロック塀や神社の鳥居が損壊したほか、一部の小中学校のガラスが割れるなどの被害があった。
 また、九州電力によると、玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)に異常はなく、大規模な停電も起きていない。
 主な各地の震度は次の通り。
 震度6弱=熊本県和水町
 震度5弱=熊本市北区、熊本県玉東町
 震度4=熊本県荒尾市、福岡県大牟田市
 震度3=熊本県宇土市、福岡県久留米市、佐賀市、長崎県島原市、大分県日田市、宮崎県高千穂町。(2019/01/04-00:31)

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