【記事76220】東海第二原発工事計画の地震・津波の説明をする 名倉安全管理調査官を誰が信用するか? 福島告訴団裁判で被告(東電)側証人に立ちバックチェック遅れの原因を明らかにしない名倉元原子力安全・保安院 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その184 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)(たんぽぽ舎2018年10月16日)
 
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東海第二原発工事計画の地震・津波の説明をする 名倉安全管理調査官を誰が信用するか? 福島告訴団裁判で被告(東電)側証人に立ちバックチェック遅れの原因を明らかにしない名倉元原子力安全・保安院 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その184 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 2018年10月10日の規定委定例会議の議題3「日本原子力発電株式会社東海第二発電所の工事計画の審査の状況について」で、地震・津波担当の名倉繁樹安全調査官が更田委員長の質問に次の様に答えた。
 「地震を経験することは設計の前提として考えておりまして、基準地震動Ssが作用した場合に鋼製防護壁がどのような状態に収まるかということでは、ほぼ弾性設計をしております。ですから、残留変形、地盤の変形によって施設が少し動くということは、若干、センチオーダーではあると思いますけれども、そこは全体の変位吸収機構のキャパシティーからいったら問題ないかと思います。」
 この回答が信用できないことは、工事計画についての日本原電の補正書に大量の「黒枠・白抜き」があることで明らかだ。
 例えば、【補足340-18】配管耐震・応答計算書の資料1-81は合計200頁、そのうち全体が「黒枠・白抜き」のページが146頁(約4分の3)もあるのだ。印刷するのがばかばかしい程である。
 名倉安全管理調査官の回答が全く信用できない理由がもうひとつある。
 次に示す。
○名倉氏は旧原子力安全・保安院の原子力発電安全審査課の安全審査官である。
○福島原発告訴団が2015年に旧保安院職員ら告訴・告発した9人のうちの一人である。
○東京電力福島原発事故刑事訴訟第29回公判(2018年10月3日)で被告(東電)側証人として東電の耐震バックチェック報告を遅らせた理由を曖昧にする証言をした。
○福島原発かなかわ訴訟第21回(2017年4月25日)で東電への規制について偽りの証言をした。
詳細は次を参照していただきたい。
 福島原発刑事訴訟支援団「東電の無策を許した保安院」刑事裁判傍聴記:
 第二十九回公判(添田孝史)https://shien-dan.org/soeda-20181003/

 原子力安全・保安院―>原子力規制委員会と脈々と続く「再稼働推進の為の規制行政」にだまされてはいけない。

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