地震とナマズ
 
 
[1] 初めに
以下は Wikipedia 鯰絵より抜粋
 鯰絵(なまずえ)は江戸時代の日本で出版された、ナマズを題材に描かれた錦絵(多色摺り)の浮世絵)の総称である。大鯰が地下で活動することによって地震が発生するという民間信仰に基づいており、1855年(安政2年)10月2日に起きた安政の大地震の後、江戸を中心に大量に出版された。本稿では特に断りのない限り、安政の大地震を単に「地震」と表記する。 (中略)
 鯰絵には多種多彩な構図が用いられた。大鯰を懲らしめる庶民の姿を描いた合戦図の形式、あるいは両者の対立を描いたものが特に知られる。鹿島神宮(現在の茨城県鹿嶋市)の祭神である武甕槌大神が要石によって大鯰を封じ込めるという言い伝えは当時広く流布しており、ナマズと対決する役柄として鯰絵にもしばしば登場している。ナマズが地震を起こしたことを謝罪したり、震災復興を手伝ったりするユニークなパターンも、いわゆる「世直し鯰」の構図としてさまざまな作品が作られた。倒壊家屋が多かったため、地震後の復興景気により大工や木材商が莫大な利益を上げたことを風刺し、これらの職人や商人がナマズに感謝する姿を題材にしたものもある。このような地震により損をした者、得をした者の対比は多くのバリエーションで描かれ、「三人生酔」(笑い上戸・泣き上戸・怒り上戸の三者の姿を通じて立場の違いを表す)などの手法によって人々の喜怒哀楽が表現された。(後略)
 

 
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