【記事62890】中間貯蔵施設、受け入れぬ方針再表明 京都府(京都新聞2017年11月28日)
 
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中間貯蔵施設、受け入れぬ方針再表明 京都府

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に同意した福井県の西川一誠知事が使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外設置を求めたことを踏まえ、隣接する京都府は27日、「関電との間で、府内につくらないと決着している」として、府内で受け入れない方針を改めて表明した。
 中間貯蔵施設の建設場所を巡っては、福井県外で、港を有するといった関電の条件に該当する可能性があった舞鶴、宮津両市が強く反対した経過がある。2015年12月に関電の八木誠社長(当時)が山田啓二知事との面談で「地元同意なく進めることはない」として、府内を候補地としない考えを伝えている。
 西川知事が再稼働の同意を表明した27日には、原発再稼働に反対する市民団体「避難計画を案ずる関西連絡会」と「京都の原発防災を考える会」が中間貯蔵施設の設置に反対する考えを改めて表明するよう求める要望書を府に提出した。
 連絡会に加わる環境団体のアイリーン・美緒子・スミス代表らは「どこであっても中間貯蔵施設ができれば再稼働が進んでしまう」と危機感を募らせる。
 府内では今後、避難路の整備が重要課題となる。来年度から原発防災の避難路整備で国のモデル事業が動きだすと見込み、府は「計画的に優先度の高い場所から取り組みたい」としている。

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