【記事89550】幹部ら、福井や京都で直接面談=元助役から現金や商品券−関電(時事通信2019年9月30日)
 
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幹部ら、福井や京都で直接面談=元助役から現金や商品券−関電

 関西電力幹部が福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、幹部らは主に福井県美浜町の原子力事業本部や京都市の京都支社などで森山氏と面談していたことが29日、関係者の話で分かった。森山氏は基本的に自ら出向き、同本部幹部を中心に現金や商品券などを手渡していたという。
 関電が27日に行った会見では、2011年2月から18年2月にかけ、同社幹部20人が総額3億2000万円分の金品を受領し、ほとんどを返却したとしている。ただ、詳しいやりとりなどは明らかにしておらず、今後再び会見して説明する方針。
 関係者によると、森山氏は1969年に京都府綾部市職員から高浜町職員になり、関電高浜原発建設に絡む地元調整に奔走。77年に助役に昇進し、87年に退任してからも、地元の「顔役」として地元業者を連れて面会に訪れたり、関電幹部の自宅を直接訪問したりすることもあったという。
 関電の八木誠会長は29日朝、取材に応じ、原子力事業本部本部長代理だった06年に森山氏から商品券を受け取ったと明らかにした。同会長は「返そうとすると激高される。過剰におびえていた」と話し、18年に返却した際は「ほっとした」と述べた。
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