【記事89730】高浜原発再稼働「現状でありえない」 京都府知事、関電を疑問視(京都新聞2019年10月3日)
 
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高浜原発再稼働「現状でありえない」 京都府知事、関電を疑問視

 京都府の西脇隆俊知事は3日、京都市上京区の府庁で定例会見し、役員らの金品受領が判明した関西電力が、来年6月以降にも高浜原発(福井県高浜町)の1、2号機の再稼働を目指していることについて「信頼回復が先で、(現状での再稼働は)ありえない」との認識を示した。
 西脇知事は、2日の関電の記者会見に対し「状況報告の域を出ず、さらなる事実究明が必要。信頼が失墜しているという危機意識が非常に低い」と指摘。企業体質を疑問視し「再稼働どころか普通の事業活動を行う信頼回復が必要だ」とした。8日に関電幹部が府庁と市役所を訪れ、今回の問題について説明する予定。
 府内には、事前に事故対策が求められる高浜原発の約30キロ圏に、福井県内よりも多い11万7千人が暮らしている。府は再稼働に対して立地自治体同等の「同意権」を求めているが、関電は応じていない。
 また、厚生労働省が医療費抑制のための病床削減に向け、府内4病院を含めた全国の公的病院を「再編・統合が必要」と公表したことに対し、「地域事情を考慮せず、唐突な発表で混乱を招いており極めて遺憾。直ちに再編することは全くない」と批判。府は国方針とは逆に今後病床数を増やす計画を持っており「計画見直しは全く考えていない」と述べた。
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