[2021_11_07_04]週刊地震情報 2021.11.7 茨城県震源で震度4の地震発生 能登半島の地震活動も続く(ウエザーニュース2021年11月7日)
 
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週刊地震情報 2021.11.7 茨城県震源で震度4の地震発生 能登半島の地震活動も続く

 2021/11/07 10:38 ウェザーニュース
 この1週間で国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準です。
 普段から地震が多い、関東から東北にかけての太平洋側で地震回数が多くなっています。この期間に震度3以上の地震は5回発生ました。(11月1日〜7日10時の集計)

 国内:茨城県北部でM5.3 4日前にも震度4があったばかり

 1日(月)6時14分頃、茨城県北部を震源とするマグニチュード5.3、深さ57kmと推定される地震が発生しました。この地震で茨城県水戸市、笠間市、ひたちなか市、栃木県真岡市、福島白河市などで最大震度4を観測、そのほか、関東から福島県にかけての広い範囲で震度3を観測しています。
 地震のメカニズムは東西方向に圧力軸を持つ、逆断層型と解析されています。今回の震源は茨城県沖から連なる地震の多い領域のひとつで、2016年にはマグニチュード5.4の地震で最大震度5弱を観測、古い所では1930年にマグニチュード6.5の地震の起きた記録があります。1930年の地震は当時の観測網で最大震度は5でしたが、地震の規模から考えると震央付近ではさらに強い揺れに見舞われたとみられます。
 茨城県では4日前の10月28日(木)にも南部を震源とする最大震度4の地震が発生していました。2つの地震は関東の地下の複雑なプレートの分布に起因しており、茨城県内でも特に地震の多い「地震の巣」と言えるほどの領域を震源としています。
 関連動画 関東地下のプレート解説

 国内:石川県・能登半島の地震活動続く

 2日(火)19時06分頃、石川県・能登半島沖を震源とするマグニチュード3.9、深さ13kmと推定される地震が発生しました。また、5日(金)0時21分頃には石川県能登地方を震源とするマグニチュード4.0、深さ13kmと推定される地震が発生し、いずれの地震でも最大震度3を観測しています。
 能登半島北部では、体に感じない小さな地震が2020年12月から徐々に増え始め、今年1月には最初の有感地震となるマグニチュード2.8(最大震度2)の地震が発生。今年の5月以降はさらに有感地震が増加し、8月には13回に達しました。
 これまでで最も大きかったのは9月16日に起きたマグニチュード5.1(最大震度5弱)の地震で、11月6日までの有感地震の回数は、50回を超えています。
 地震の増加とともに規模そのものを示すマグニチュードも大きくなっていて、5月頃までは大きい地震でもマグニチュード3前後だったものが、6月以降はマグニチュード4前後、9月にはマグニチュード5.1の地震が起き、10月にもマグニチュード4.3の地震が起きています。
 現在、地震が多発している能登半島北部には、これまでに知られている活断層はありません。ただ、今回地震が多発している能登半島北部のすぐ沖合では1993年2月にマグニチュード6.6の地震が発生し、負傷者30人の被害のほか小規模ながら津波もありました。
 現在の地震活動の原因はよくわかっていませんが、依然として活発な状態が続いており、今後も注意が必要です。
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(後略)
KEY_WORD:茨城県_震度4_M5.2_:石川県能登_震度3_M3.9_: