【記事61011】津波が来る前に地震の揺れで もう運転不能だったのではないか(東電福島第一原発事故) 原発の基準地震動を1800ガルとして「合格ライン」にすべき(石橋克彦氏…本文の2.参照) 渡瀬維男 (さいたま市在住)(たんぽぽ舎2017年10月19日)
 
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津波が来る前に地震の揺れで もう運転不能だったのではないか(東電福島第一原発事故) 原発の基準地震動を1800ガルとして「合格ライン」にすべき(石橋克彦氏…本文の2.参照) 渡瀬維男 (さいたま市在住)


1.津波が来る前に地震の揺れでもう運転不能だったのではないか。

 この疑問は国会事故調が指摘し、多くの学者も口にしたが、未だ結論が付いていないのではないか。
 津波は“止め”だったが、その到着前に既に致命傷を受けていたのではないか。
 この点を忘れてはいけないのではないか。
 問題の根源を忘れてはいけないのではないか。

 そして東北電力の女川原発はきちんと防潮堤を作って(14.8メートル)、津波を回避、正常運転確保に成功しているではないか。
 東北電力副社長にまでなった、当時の立地責任者たる平井弥之助氏の強い安全意識、責任意識が社内の一斉反対を押し切って貞観大津波の教訓を生かし切らせたのだ。
 東電の経営責任は此の一点で明白ではないか。

2.耐震基準について肝心の主張が弱くないか。

 石橋克彦氏はずっと言い続けておられるではないか。
 「既往最大の観測地震動を全原発の基準地震動の下限にすべき」
 「柏崎刈羽1号機が07年に経験した1699ガルを全国の原発が想定すべき」
 せめて1800ガルを“共通テストの合格ライン”にすべきだろう。
 もしそうすれば、果たして合格する原発はあるのか。
 この一点に絞って再稼働反対の論拠にすべきだろう。
 そして再稼働に際して「世界一厳しいい基準をクリアーしたから安全」等と言う妄言をのさばらせないようにすべきだ。

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