[2024_01_25_49]国際常識の深層防護_徹底_能登半島地震_石橋克彦_講演資料_P38(もっかい事故調_原子力資料情報室2024年1月25日)
 
参照元
国際常識の深層防護_徹底_能登半島地震_石橋克彦_講演資料_P38

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 原発を動かすのであれば,国際常識の深層防護を徹底すべき

 安全対策の多段階設定 IAEA(国際原子力機関)は5層に設定
  第5層:放射性物質が施設外に放出されてしまった場合の外での緊急時対応
  第4層:過酷事故が起きてしまったときの対策
  第3層:想定事故を起こさず, 過酷事故に進展しないための安全施設と対応
  第2層:施設の監視・制御・保護のシステム
  第1層:安全を重視した余裕ある設計と高品質の建設・運転

 2つの大原則が重要
  階層間の独立:各階層は前後の階層に依存せず,それぞれ独立に最善を尽くす
  前段否定の論理:各階層は,前の階層の防護策が破られることを敢えて仮定する

 日本では第3層までしか考えていなかった
→ 福島原発事故では大量の放射能が放出されて住民を直撃

 原子力規制委員会は深層防護を徹底するというが,
 新規制基準は極めて不十分, 特に第5層が審査から欠落

KEY_WORD:能登2024-原子力災害対策指針-見直しへ_:能登2024-石橋克彦_0125講演_:NOTOHANTO-2024_: