【記事17074】新潟県中越地震 直下型 脅威まざまざ ひずみ集中、断層ずれ 発生間隔長く詳細不明(福井新聞2004年11月3日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 土砂崩れや家屋の倒壊により多くの死傷者を出した新潟県中越地震は、直下型地震の恐ろしさをあらためて見せつけた。発生の場所と周期が推定できる「海溝型」と違い、どこで起きるか分からず発生間隔も1000年単位はざらだ。1995年の阪神大震災以来、最大の被害となった今回の地震は、どうして起きたのか。(中略)
 このひずみを解消するため断層がずれ、地震となる。今回の震源周辺には、西10キロにマグニチュード(M)8級の地震を起こすとされる長さ80キロの長岡平野西遠断層帯があるなど、複数の活断層が集まっている。
 国土地理院は、今回動いた断層は長さ約21キロ、幅約10キロで、最大1,8メートルずれたと推定する。ただ、断層は地表にあらわれておらず、特定できていない。今回のM6.8は「地表にでるか出ないかぎりぎりの大きさ」(津村健四朗地震調査委員長)で、地下6キロにも及ぶ柔らかい堆積層に隠される可能性もある。
 一方、今回のような直下型は、発生間隔も長く詳細は分かっていない。「直下型だった2000年の鳥取県西部地震(M7.3)の震源はひずみ集中帯ではない場所だった。直下型はどこでも起こり得る」(島崎教授)という。
 いつ、どこで起きてもおかしくない直下型に備えてもらおうと、政府の地震調査委員会は、全国98の主な断層帯が地震を起こす確率を算出し、どの程度の揺れが襲うかを一枚で表す地図づくりを進めている。

KEY_WORD:TOTTORI_:CHUUETSU_:CHUUETSU_:海溝型:ひずみ集中帯:島崎邦彦東京大地震研究所教授:長岡平野西遠断層帯:津村健四朗地震調査委員長:鳥取県西部地震:政府の地震調査委員会: